元オウム教団幹部 野田成人のブログ

★唯一人の荒らしの為にコメントは承認制になります★ 累積賠償額916万円

HOMEPR 都市難民 住宅ローン 経済 ニュース イスラム国 幸福・功徳 陰陽 オウム関連 団体存続 雑多 きまぐれ

革命か戦争一神教終焉表紙

 遠藤周作「沈黙」は、一神教信者が陥る葛藤を著しています。原作のフェレイラ(先に棄教した元宣教師)とロドリゴ(葛藤する主人公の宣教師)の会話部分を以下に引用します。ロドリゴが囚われの身となり穴吊りの拷問を受けている、その隣で信者達が拷問されています。信者達は「転ぶ、転ぶ(棄教する)」と必死に訴えるが、ロドリゴが転ばない限り赦されないと告げられます。そこでフェレイラがロドリゴを説得するという場面(以下、フ=フェレイラ、ロ=ロドリゴ)です。
----------------------------

フ 「ここに、わしはお前と同じように閉じ込められ、その夜はほかのどんな夜よりも寒くて暗く…わしもあの声を聞いた。穴吊りにされた人間たちの呻き声をな」

フ 「LAUDATE EUM (讃えよ、主を) わしはその文字を壁に掘った筈だ、その文字が見あたらぬか。探してくれ」

ロ 「知っている… 黙っていなさい。あなたにはその言葉を言う権利はない」

フ 「権利はない。たしかに権利はない。私はあの声を一晩、耳にしながら、もう主を讃えることができなくなった。私が転んだのは、穴に吊られたからでない。三日間……このわしは、汚物をつめこんだ穴の中で逆さになり、しかも一言も神を裏切る言葉を言わなかったぞ」

フ 「わしが転んだのはな、いいか。聞きなさい。そのあとでここに入れられ耳にしたあの声に、神が何ひとつ、なさらなかったからだ。わしは必死で神に祈ったが、神は何もしなかったからだ」

ロ 「黙りなさい」

フ 「では、お前は祈るがいい。あの信徒たちは今、お前などが知らぬ耐えがたい苦痛を味わっているのだ。昨日から。さっきも。今、この時も。なぜ彼等があそこまで苦しまねばならぬのか。それなのにお前は何もしてやれぬ。神も何もせぬではないか」

 司祭(ロドリゴ)は狂ったように首をふり、両耳に指をいれた。しかしフェレイラの声、信徒の呻き声はその耳から容赦なく伝わってきた。よしてくれ。よしてくれ。主よ、あなたは今こそ沈黙を破るべきだ。もう黙っていてはいけぬ。あなたが正であり、善きものであり、愛の存在であることを証明し、あなたが厳としていることを、この地上と人間たちに明示するためにも何かを言わねばいけない。…

ロ 「あなたは… 祈るべきだったのに」

フ 「祈ったとも。わしは祈りつづけた。だが、祈りもあの男たちの苦痛を和らげはしまい。あの男たちの耳のうしろには小さな穴があけられている。その穴と鼻と口から血が少しずつ流れ出してくる。その苦しみをわしは自分の体で味わったから知っておる。祈りはその苦しみを和らげはしない」

ロ 「あの人たちは、地上の苦しみの代わりに永遠の悦びをえるでしょう」

フ 「誤魔化してはならぬ… お前は自分の弱さをそんな美しい言葉で誤魔化してはいけない」

ロ 「私の弱さ… そうじゃない。私はあの人たちの救いを信じていたからだ」

フ 「お前は彼等より自分が大事なのだろう。少なくとも自分の救いが大切なのだろう。お前が転ぶと言えばあの人たちは穴から引き揚げられる。苦しみから救われる。それなのにお前は転ぼうとはせぬ。お前は彼等のために教会を裏切ることが怖ろしいからだ。このわしのように教会の汚点となるのが怖ろしいからだ…」

フ 「わしだってそうだった。あの真っ暗な冷たい夜、わしだって今のお前と同じだった。だが、それが愛の行為か。司祭はキリストにならって生きよと言う。もしキリストがここにいられたら… たしかにキリストは、彼等のために転んだだろう」

ロ 「そんなことはない… そんなことはない」

フ 「キリストは転んだだろう。愛のために。自分のすべてを犠牲にしても」

ロ 「これ以上、私を苦しめないでくれ。去ってくれ。遠くに行ってくれ」

 司祭は大声で泣いていた。

フ 「さあ… 今まで誰もしなかった一番辛い愛の行為をするのだ… 教会の聖職者たちはお前を裁くだろう。わしを裁いたようにお前は彼等から追われるだろう。だが教会よりも、布教よりも、もっと大きなものがある。お前が今やろうとするのは…」

 主よ、長い長い間、私は数えきれぬほど、あなたの顔を考えました。特にこの日本に来てから幾十回、私はそうしたことでしょう。… そしてそのお顔は我が魂にふかく刻み込まれ、この世で最も美しいもの、最も高貴なものとなって私の心に生きていました。それを、今、私はこの足で踏もうとする。…

 司祭は足をあげた。足に鈍い重い痛みを感じた。… 自分は今、自分の生涯の中で最も美しいと思ってきたもの、最もきよらかと信じたもの、最も人間の理想と夢にみたされたものを踏む。この足の痛み。

 その時、踏むがいいと銅板のあの人は司祭にむかって言った。踏むがいい。お前の足の痛さをこの私が一番良く知っている。踏むがいい。私はお前たちに踏まれるため、この世に生まれ、お前たちの痛さを分かつため十字架を背負ったのだ。

 こうして司祭が踏み絵に足をかけた時、朝が来た。鶏が遠くで鳴いた。

(つづく)

コメント


関係ない話ですみませんが、シーハ師が獄中結婚していたのをご存知ですか?
いまは出所して、一緒に住んでるみたいなのですが

知らないです

転ぶとは

この小説を読んだ事がなくて
遠藤周作さんの意図は良くわからないですが、

最後の踏み絵を踏んだとき鶏が遠くで鳴いた
って言う部分は、福音書において、捕らえられたイエスの
事を弟子のペトロが、イエスの事を知らないといった時と同じですね。

でもその後のペトロは初代キリスト教のリーダー的存在になって、布教を行い、
ローマへ宣教時に皇帝ネロ(ヨハネ黙示録の悪魔の数字を持つ者[666]とされてる)
に逆さ十字架に掛けられて、結局は信仰を捨てずに殉教したとされてます。
今ではカトリックにおける初代教皇にされています。

この事からも一時的に転ぶ(信仰を捨てる)事になっても、
また転んだりして(再び信仰を得る)
最後まで死にいたるまで、
個人の信仰がどうなるかはわからないのじゃないでしょうか?

もしくは、自分がイエスへの信仰と思ってる事が、
他者の苦しみや死に繋がるというような場合は、
「互いに愛し合いなさい」、「敵も愛しなさい」
というようなイエスの教えと矛盾してしまうので、
実は、この場合における踏み絵を踏まないという行為は、
イエスへの信仰では無いものなのかなと思いました。

なんか意味のわからないトンチンカンなコメントかもしれないです。
すいません。

誰とですか

ペトロ含めた12使徒の殉教がなければ、キリスト教は発展しなかったかも知れません。むしろ彼等の殉教が、死をも厭わぬ頑固さでキリスト教を特徴付けたのかも。

逆にそういう頑固さの方ではなく、「敵も愛しなさい」の方を実践していたとするなら、多神教的に「なんでもあり」みたいになったと思われます。

本発送してます、3-4日かかると思います。

お返事ありがとうございます。
キリスト教は弟子達が殉死するほどの信仰を世界に示さなかったら、
今のような世界的な発展はなく、
ヒンドゥー教みたいに多神教の世界になってたかもしれないですね。

でも多神教の世界も一番偉い神様だとか、神様の間でもヒエラルキーが
あって結局、一神教と同じくひとつの神様(思想)を信じる事になるのかもしれないと
思いました。人間は2人の主人に同時に従うを行う事のはできないかなと。

本発送ありがとうございます。到着を楽しみにしています。

 場違いと言いますか・・・少し気に成ることがありますので、ここに書かせて頂きます。自分のブログは昨年の10月いっぱいで削除しましたので、発表の場をお借りすることをお許しください。

 あと2日で、東日本大震災から丸2年となりますが・・・実は、昨夜から間断なくエネルギーの動きを感じています。これを書いている現時点でも、まだ動いています。多少のエネルギーの動きであれば、気にしないのですが・・・。これは預言ではありません。実際に、エネルギーの動きを感知して書いています。これが実際の現象として発現するのは数日以内だと思います。

気に成ったので Yahoo地震情報を見てみましたが、今のところ何も起きていません。しかし・・・これが現象化するのは、必ずしも日本だとは言いません。いつも通り、場所の特定はしないでおきます。
http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/

 ここを覗いている人の中には、自分以外にも何等かの能力の有る人が少なからず存在するはずですので、敢えて発表する必要も無かったかもしれませんね。

地震

この記事とはあまり関係はないですが、最近、小さな地震が多いんです。
オウムでは、地獄のカルマに関連づけていましたが、どうなることやら?
小さな地震ですので、気づかない方の方が多いと思いますね。

あ、イエス・キリストが死んだ直後にも、何か起こったとか書いてありますね。
雷が落ちたとか、地震が起きたとか。
お釈迦様の時も、大地震が起きたとか。
さて、ソンシの場合には?

映画「沈黙」が間もなく公開されます。

http://chinmoku.jp/

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://alephnoda.blog85.fc2.com/tb.php/862-c112b818

 | HOME | 

プロフィール

alephnoda

alephnoda

野田成人のブログです
メール返事欲しい人は氏名・電話番号必須
ブログ手伝ってくれるスタッフ募集中
メールは上の画像の vv9919662014 @ じーめいる。コム

月別アーカイヴ

2037-12 : 1
2017-05 : 4
2017-04 : 6
2017-03 : 6
2017-02 : 6
2017-01 : 5
2016-12 : 5
2016-11 : 4
2016-10 : 3
2016-09 : 3
2016-08 : 4
2016-07 : 4
2016-06 : 5
2016-05 : 3
2016-04 : 6
2016-03 : 3
2016-02 : 4
2016-01 : 6
2015-12 : 7
2015-11 : 9
2015-10 : 7
2015-09 : 5
2015-08 : 6
2015-07 : 8
2015-06 : 6
2015-05 : 8
2015-04 : 8
2015-03 : 8
2015-02 : 10
2015-01 : 10
2014-12 : 5
2014-11 : 9
2014-10 : 9
2014-09 : 9
2014-08 : 7
2014-07 : 6
2014-06 : 13
2014-05 : 9
2014-04 : 9
2014-03 : 8
2014-02 : 6
2014-01 : 5
2013-12 : 2
2013-11 : 6
2013-10 : 8
2013-09 : 8
2013-08 : 9
2013-07 : 13
2013-06 : 8
2013-05 : 12
2013-04 : 8
2013-03 : 10
2013-02 : 9
2013-01 : 12
2012-12 : 6
2012-11 : 10
2012-10 : 8
2012-09 : 4
2012-08 : 9
2012-07 : 10
2012-06 : 8
2012-05 : 8
2012-04 : 6
2012-03 : 13
2012-02 : 14
2012-01 : 15
2011-12 : 9
2011-11 : 13
2011-10 : 6
2011-09 : 10
2011-08 : 8
2011-07 : 9
2011-06 : 11
2011-05 : 9
2011-04 : 6
2011-03 : 11
2011-02 : 4
2011-01 : 6
2010-12 : 6
2010-11 : 5
2010-10 : 9
2010-09 : 10
2010-08 : 10
2010-07 : 7
2010-06 : 7
2010-05 : 7
2010-04 : 6
2010-03 : 6
2010-02 : 7
2010-01 : 4
2009-12 : 2
2009-11 : 3
2009-10 : 5
2009-09 : 3
2009-08 : 4
2009-07 : 9
2009-06 : 10
2009-05 : 11
2009-04 : 13
2009-03 : 7
2009-02 : 1
2009-01 : 4
2008-12 : 8
2008-11 : 9
2008-10 : 6
2008-09 : 7
2008-08 : 7
2008-07 : 8
2008-06 : 5
2008-05 : 4
2008-04 : 7
2008-03 : 7
2008-02 : 7
2008-01 : 7
2007-12 : 10
2007-11 : 8
2007-10 : 5
2007-09 : 8
2007-08 : 12
2007-07 : 7
2007-06 : 15
2007-05 : 18
2007-04 : 9
2007-03 : 17
2006-04 : 1
2004-03 : 12
[RSS 1.0]  [RSS FEED]

FC2Ad