元オウム教団幹部 野田成人のブログ

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革命か戦争

 前回、「ソフトランディング」の記事に、「壊れるなら早く壊せよ」との趣旨記しました。この想いは、小生だけではなく、若者を中心に少なからぬ現代人が共有するものではないか、と考えます。その典型例としては、数年前論壇を一時にぎわせた赤木智弘氏の「「丸山真男」をひっぱたきたい――31歳フリーター。希望は戦争。」

 小生が支援対象とする人物には、生き甲斐を失い生きる意欲を喪失した人が少なくないです。「生きていてもしょうがない」「死にたい、けど死ねない」「どうせ俺はダメ人間」などが彼らの口癖。自己否定・自己破滅欲求のあるその内の一人は、次のようなことを口にします。

「無差別大量殺人をした宅間守や金川真大はかっこいい」

「死んだ奴らは、ザマアミロって感じだ」

(※上記「無差別大量殺人」事件には、小生が幹部であったオウム真理教が起こした無差別大量テロ事件は含まれておらず、無差別テロ団体幹部だった小生にあこがれているというわけでもありません。)

 上記のような感情を抱く者、あるいはそれに共感する若者は、少なからず存在するのではないかと考えます。そのような破壊的感情を抱かせる大きな要因の一つは、社会における自分の居場所がない、自分の存在意義が感じられない、ということです。居場所がなく生きていても意味がない自分自身に向いている「死にたい」という破壊衝動。これが外側の他者に振り向けられれば、無差別大量殺人ということになるでしょう。

 居場所が見いだせない、存在意義が感じられない。そのように感じさせる社会の背景事情は、分断された人間関係・絆。人間関係を分断させたのは、お金であり物質的豊かさ。お金とモノによって幸福が得られるという物質主義・拝金主義・資本主義です。

 資本主義の物質的繁栄は、我々に便利快適安心安全で豊かな生活をもたらしました。金さえあれば、誰でも様々な願いを適えることが可能になりました。世界は狭くなりインターネットは人々の垣根を低くしました。

 しかし何事も良いとこ取りだけをすることはできません。人間にとってのメリットは、どこかでデメリットをもたらすものです。空性の真理を一部突いたこの内容について、ある人が端的にうまく表現していました。

「何かを得れば、何かを失う。」

 その方には色々とお教えいただいたことも含めてここに謝意を表したいと思います。その上で今後はお断りなくこの素晴らしいキャッチコピーを使わせていただきます。

 話し戻して、現代人が失ったものは何か。

便利快適さと引き換えに、人間はぐうたら・怠慢になり忍耐を失った。

安心安全は、人間を軟弱で自己保身の強いものにし、苦痛に対する許容量を失わせました。

世界中の人々との垣根は低くなりましたが、個別の人間との絆は浅くなり、逆に孤独と不安をかかえた人間の殻は厚く、猜疑心は強くなり、寛容さを失いました。

様々な願いを叶える豊かな生活は、人間を贅沢に慣れさせ頑固でわがままにしました。

金が全てをかなえる社会は、金以外の価値観を一掃し、金のために人を蹴落す市場競争を生み出しました。

 上記で無差別大量殺人の要因とした破壊衝動は、現代社会の繁栄により生まれたものとも言えます。希薄な人間関係、信頼関係の欠如、群集の中の孤独・不安、金により画一化された評価基準、これらが人間の居場所・存在意義を喪失させる要因となります。更には、肥大したエゴのわがままな愛情欲求が、求めるものが得られない苦しみ、そこから発展して「自分は阻害されている」という被害妄想にもつながります。

 複合的に絡み合う要因を、極めて凝縮して述べたが、これで無差別殺人のみならず、いじめ、DV、ひきこもりなども説明できます(が、ここでは述べません)。

 社会に居場所がない、自己の存在意義が感じられない現代の若者。彼らが抱える破壊衝動が内側に向けば自殺。外側に向けば、小さなレベルで個人による無差別殺人、集団レベルではカルト団体による殺人となります。オウム事件は、その集団レベルでもかなり重大なものであったことは間違いなく、小生も元オウム幹部として慙愧に耐えず、どのような謝罪の言葉を並べてもどれだけ賠償金を支払っても償いきれるものでないことは自覚しています。しかし元オウム幹部として事件を反省・総括する上で、小生含め当時の若者がオウムに集わしめたこの要因が、更に増大していることを見過ごすことはできないのです。

 存在意義を喪失した多数の人間の破壊衝動は、格差解消を訴える99%運動他のデモという形にも現れます。多数の人間の破壊衝動が、国家を束ねようとする政治家の意図により外敵に向けられたらどうなるでしょうか。そのようなリスクをも生み出す、現代社会に遍在するがほとんど誰も関心を向けようとしない病巣・根本的要因が存在します。「事件の責任転嫁をするな」「社会のせいにするな」という批判も覚悟の上で、この点は指摘し続けざるを得ないのです。

(前回の不謹慎な話からいきなりシリアスになったけど つづく)

コメント


死刑のとき、麻原は教誨所で自分の像を拝むのだろうか。
著作権料は?
オウム死刑囚は麻原から説教されて死ねるのだろうか。

初めまして、いつも拝見させていただいておりますが、今回はじめてコメントさせて頂きます。

>便利快適さと引き換えに、人間はぐうたら・怠慢になり忍耐を失った。

太古から人類は、便利さ、快適さを求めて一生懸命働いてきたと思います。現代だけの問題ではないでしょう。恐らく、ぐうたら・怠慢な人間は生き残れなかっただけで、現代は、ぐうたら・怠慢な人も生き残れるようになっただけでしょう。

>安心安全は、人間を軟弱で自己保身の強いものにし、苦痛に対する許容量を失わせた。

飢餓を含めた苦痛を逃れるために安心、安全を求めてきたと思います。苦痛に対する許容量は、人によっても違うでしょうが苦痛を伴う経験がないことによって許容量がなくなったのだと思います。

>世界中の人々との垣根は低くなったが、個別の人間との絆は浅くなり、逆に孤独と不安をかかえた人間の殻は厚く、猜疑心は強くなり、寛容さを失った。

過去の宗教戦争、食料争奪の争いなどを見る限り、かつては、コミュニティーの安全をはかるために団結していただけだと思っています。人間の本質は変わっていないのではないでしょうか?

>世界中の人々との垣根は低くなったが、個別の人間との絆は浅くなり、逆に孤独と不安をかかえた人間の殻は厚く、猜疑心は強くなり、寛容さを失った。

個人的には、豊かになるにつれ、そのようなことに気づく人が多くなっただけだと思います。日本の弥生、縄文時代も集落を外敵から守るための水郷があった遺跡もあったそうで、人間が生まれてから諍いのない時期などなかったと思っています。
食料苦から逃れたことで内面を見ることが出来るようになっただけだと思っています。
かつての略奪などの状況を考えれば、現代人ははるかに寛容なのではないでしょうか?

>様々な願いを叶える豊かな生活は、人間を贅沢に慣れさせ頑固でわがままにした。
>金が全てをかなえる社会は、金以外の価値観を一掃し、金のために人を蹴落す市場競争を生み出した。

食料が重要だった時代は、食料がすべてで、食料のためであれば同様に人を蹴落とす、命を奪うなどが普通に御こなれていたでしょう。現代のほうがまだマシだと思っています。

私は、多くの日本以外の国で働いた経験がありますが、日本は全然マシです。生きることに精一杯で周辺の人の死にすら無関心、なんて国はいくらでもあります。日本の企業による搾取などというのは、生易しく、従業員を奴隷のように扱うなんていうのは、普通にあります。それでも働かなければ飢え死にする。
「居場所が見いだせない、存在意義が感じられない。」そういった国に行けば、単に踏みつけにされて終わりです。「居場所が見いだせない、存在意義が感じられない。」といった人に手を差し伸べる事が可能なのは、食うに困らないからであって、食うに困るようになれば、そんな事はいってられません。

私は、資本主義より民主主義のほうが駄目だし、資本主義も終わっていると考えていますが、現時点ではそれ以上のシステムを夢想することすらできていません。また、現在の日本・世界の状況は、変わる必要があると思いますが、今回のエントリーを読むと日本はなんて平和なんだとおもいます。

こんにちは、コメントありがとうございます。
個別反論含めた議論はコメント上では今回は控えたいと考えますが、

>食うに困るようになれば、そんな事はいってられません。
>日本はなんて平和なんだとおもいます。

平和で豊かな時代も終わるというのが小生の主張です

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