元オウム教団幹部 野田成人のブログ

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革命か戦争

 ギリシャ・ギリシャと騒いできた手前、一応最後の問題(CDS)をまとめてみました。

 債権者と債務者の交渉はしばしばチキンレースと化す場合があります。

「もうこれだけで勘弁して下さい。無い袖は振れませんから。」

 債務者がデフォルト(債務不履行)の可能性をちらつかせて優位に立とうとするのは、このギリシャも同じです。当初、元本削減50%(その後70%まで拡大)の上、新しい債券と交換するプログラムを呈示しました。

「これで納得してくれなけりゃ、もう後のことは知りません!」

 この債務交換プログラムに参加しない債権者はどうなるか?それぞれが買い受けた債券の条件(どの国の法律に縛られるか他)により、訴訟を起こしたりしなければならないのです。その場合、どこの国の裁判所に訴えるのか(ギリシャなのかイギリスなのかとか)、仮に訴訟で勝ったとしても差押えはできるのか、など問題が残ります。参加しない債権者が増えれば増えるほど、無秩序な状態になる、無秩序なデフォルト(①)。

 無秩序なデフォルトになれば、世界経済への影響も多大ですが、何よりギリシャ自身がまた困る立場にありました。ギリシャが1300億ユーロの追加支援を受ける為には、累積債務が対GDP比120%まで下げることが求められていたからです。それにはできるだけ多くの債権者の参加が必要なんです。

 そこでギリシャは、債務削減率を高める為に、債務交換協議に関連した集団行動条項(CACs)を導入しました。問題の国債の85%はギリシャの法律に拘束されています。よって債務交換プログラム参加者が一定以上いたならば、残りの債権者には強制的に同じ条件で従わせるというものです。

「元本4分の1返済で泣いてもらうことで大多数(67%)が納得してるんだから、残りの債権者もそれで納得してもらうよ!」

 それでも「死んでくれ!逝ってもらって、生命保険、CDS支払!」を期待しているヘッジファンドは、屁とも思いません。デフォルトでCDS支払いで満額もらえた方がいいからです。しかしこのヘッジファンドへのCDS支払は、誰の懐から出るのか。それは欧米の金融機関です。

 えっと、ここでちょっと前の記事記述の訂正です。「一方で「それ程大きな影響がでない」とする見方もありますが、数兆円規模の打撃は間違いないです。」と記述しましたが、CDS実質総額は、32億ドル(約2600億)です。それほど大したことありませんな。

 とはいえ、32億ドルでもギリシャ債務削減で大損する欧米金融機関には痛いです。そこでこのCDS支払をしないで済むような画策をします。そもそもCDS支払をする事案であるかどうかは、ISDAが決定する(International Swaps and Derivatives Association, Inc. 国際スワップ・デリバティブズ協会)。そこでISDAを通じてこんな発表をするのです。

「今回のCAC条項導入は、CDS支払事案には相当しない」(CAC発動ではなく「導入」であることに注意!)

 そもそもISDAは、各国の政府系機関・中央銀行・主要金融機関からなる協会。要するにCDSを払う立場だから、できるだけ払いたくありません。直前の3月1日時点でもこんな発表。

「今回の債務交換プログラムは、CDS支払事案には相当しない」


 しかしCDSを買ったヘッジファンド側からすれば、たまったものではありません。

「なんだよ、折角CDS買ったのに意味ねーじゃねーかよーー(怒」

 債務交換プログラムにも参加せずCDS支払を期待するヘッジファンドとしては、CDS事案でないというのが一番困るのです。上記①の無秩序デフォルトの取り残された立場になるからです。

 しかし欧米の銀行連中も、

「さすがにCAC発動で強制的に債務減額させておいて、CDS支払無しというのは不可能」

と思っていたはずです。他方ISDAを通じ「支払事案ではない」と繰り返す彼らには、以下のような思惑もあったのではないでしょうか。

「『CDS支払はない!』って騙されて、債務交換プログラムに参加してくれる人が増えたらいいなぁ~(はぁと」

 交換プログラムへの自発的参加者が9割程度に増えれば、ギリシャは対GDP120%程度まで債務が削減できます。その場合、CAC発動で強制的に債務削減する必要もありません。CAC発動がなければ、欧米金融機関もCDS支払がなく助かります。できるだけの債務削減を狙うギリシャ、CDS支払をしたくない欧米金融機関、経済秩序の安定を願う他の主要国、これらの利害は一致しているのです。排除すべきは、「債務削減とんでもない!死んでくれ、逝って良し、生命保険、CDS支払!!」とごねているヘッジファンドだけ。

 ここで交換プログラム参加率(同意)別に考えられるケースをまとめます(某所から拾ってきたのを修正)。

------------------------------------------------------
■可能性1:同意75%未満
最悪のシナリオです。大量の国債償還が迫っているというのに!しかし、そもそもギリシャの大手銀行(自国なのでいっぱいギリシャ国債もってる)と大手欧州銀行が最初から参加しているのでありえません。

■可能性2:同意75%~90%(CAC発動)
CAC(集団行動条項)で、無理やり全債券保有者に適用する→CDS決済しないとまずい

さすがにISDAもこの状況で認定しないとCDSをわざわざ買ったのにギリシャ国債で大幅に譲歩してあげた上に無駄なCDS保証料まで支払う意味不明な状況に陥っている投資家とそれに愛想をつかしてソブリンCDSなんて誰も使わなくなる→欧州内で信用不安伝播の可能性もあるんじゃないだろうか?

■可能性3:同意90%~(CAC発動無し)
なんとCACは協議の上なし!とすることもできます。CDS決済しないパターンですね。これが穏便です。CDS決済はなしの上に別にやましいことをしているわけでもない。最高だ!
------------------------------------------------------

 ヘッジファンドとしては、交換プログラムにも入らなかったのにCAC発動なしになるのが一番怖いのです。それはプログラムに同意する参加者が多ければあり得ます。自分だけ取り残されるという可能性です。それは困るからヘッジファンドは仲間探しをします。

ヘッジファンドA「ウチはCAC発動でCDS支払いまで頑張りますから、お宅も協力宜しくお願いしますよ。」

ヘッジファンドB「ええ、ウチも当然CDS決済ですよ。お互い頑張りましょう!」

といいながら内面はお互い

「こいつも単なる金の亡者だし、自分の儲けの為に人を嵌めて生き残ってる連中だから、信用もクソもあったもんじゃないな。」

 ヘッジファンドの中には、他の金融機関が投げ売りしたギリシャ国債を拾ったケースもあります。そうすると元の買値が激安なので、額面に対して利回り400%という常識外れの国債になるのです(k60000氏みたいに)。

「ウチは底値で拾ったから、債務交換プログラムでもちょっとだけ利益出るんだよなぁ~、抜け駆けプログラム参加で、あのヘッジファンドを嵌め込んでやってみても面白いんだがなぁ~。いや、まてよ、あいつの所も底値買いだから、同じように抜け駆け考えてるかもだしなぁ…」

 ギリシャ当局としては、CDS支払があろうがなかろうが、当事者ではありません。が、メルコジ他のEU首脳・欧米金融機関からの圧力もあり、できるだけCDS支払を減らすよう、ブラフをかます必要に迫られたのではないでしょうか。それが締切直前のリーク。

「参加率95%ですよ~。CAC発動もありませんから、CDS支払もありません。」

 直前まで迷いつつも、これを聞いて交換プログラムに参加してしまったヘッジファンドもいたかも知れません。プログラム参加締切後、ISDAもようやくCDS支払を認めました。

「ちくしょ~~、騙された!!」

 尤も上記は、小生が単にネット情報を元に推測した内容に過ぎません。人の生き血を吸って肥え太ってきた老獪なヘッジファンド達。一体どれだけ騙されたヤツがいたでしょうか?

「わっはっはっは、バーカ、そんなこけおどしに騙されねぇよ。修羅場でリスク取るのが俺達の仕事なんだ。CAC発動で儲かった。」

 参加率85.8%という数字からはそんな声がどっからか聞こえるような気が。

 何にしろ、「金返せ!」「返せない!」というのは魑魅魍魎(ちみもうりょう)の化かし合い、正直者が馬鹿を見ます。血みどろの争いにならないだけマシかも、あ、いやもうすぐなるかもっていうのが、小生の主張です。

コメント


ブロック化

本来緩やかで強調的なものであろうという合意の元で作られたユーロが、今回の事で、強制的なものへと舵が取られて行くのは間違いない事だと思うよ。崩壊か、より強烈なブロック化かのどちらかじゃないかな。

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