3/19記者会見
私が所属していた旧教団・オウム真理教により引き起こされた地下鉄サリン事件は、明日で丸14年を迎えます。麻原ショウコウこと、松本智津夫死刑囚の指示のもと、当時の教団幹部が引き起こしたこの事件については、たとえ犯行自体には直接関与しておらずとも、私を含めた旧教団関係者には極めて重い道義的・社会的責任があります。この点につき被害者・ご遺族の方々に、あらためて深くお詫び申し上げます。
殊に、私野田個人について言及すれば、この事件後数年に渡り反省も謝罪もなく、教団幹部として在家・出家信者らを誤導し続けてしまった点が、悔やみきれない人生の汚点であります。これは、事件についての真相やそこに至る背景・原因について、信者らに認識させることなく、逆に松本智津夫死刑囚に対する盲信を容認し続けたことであります。2000年以降、自分自身の過ちに気づいた私が、運営方針の軌道修正を図ったのも時既に遅く、逆にその軌道修正の結果として、私自身が、現教団アーレフをほぼ実質的に運営している合同会議より、本年3月9日付けで除名処分の通告を受ける結果となりました。現教団アーレフは、自らの存続の為に一定の賠償は継続しておりますが、事件の首謀者である松本死刑囚を絶対崇拝する姿勢は以前と変わらないどころか、逆にその盲信を強めていると言わざるを得ません。旧教団関係者の中には、未だ「事件は国家権力・フリーメーソンの陰謀である」であるとか「グルは必ず復活する、死刑が執行されても絶対死なないから、その場で無罪放免されて私たちの元に帰ってくる」などと、現実直視を頑なに拒む者もおります。この結果は全て、95年以降長年にわたり事実上教団トップとして指導してきた私の不徳以外の何ものでもなく、皆々様方へのお詫びの言葉もありません。関係者・信者らがこのような状態であるにかかわらず、これ以上何ら適切な働きかけが不能となってしまうことは、痛恨の極みでありますが、そこは逆に気持ちを切り換えて今後の活動に望みたいと考えております。
私の軌道修正が合同会議側と明確に一線を画す兆候が示現したのは、3年以上前にさかのぼります。私はその頃から、社会に対する償い・社会復帰という訳ではありませんが、何か宗教以外で社会に奉仕させて頂くことはできないかと模索してきました。私の主張・見解等は、これまでもインターネット上のブログにて発表してきましたが、今回団体側から除名通告という袂を分かつような流れの中で、私自身今後の活動方針について明確にする決断が出来たと考えております。方針の概要は、事前配信・配布手配頂いた資料の通りです(ブログでは後に掲載)。
これで私からの会見内容を終えますが、最後に改めて一連の凶悪事件被害者・遺族の皆さま方に深くお詫び申し上げると同時に、マスコミを始めとする社会の皆さま方にも、今後のご指導・ご鞭撻を賜りたくお願い申し上げる次第であります。
コメント
野田さんの新しい門出を祝福します!
今日わたしは初めて霞ヶ関駅に献花に行きます。
教団が事件を起こしたことをしっかり直視し、
亡くなった方々のご冥福、被害者の方々の幸せを祈りたいと思います。
ご苦労様でした