生活保護幸福7
築古アパート水漏れ修理続き。
(単に排水口のところで詰まってるだけじゃないか?)
自宅に道具を取りに戻る車中で、ふと頭に浮かんだ。まだ確定というわけではないが、こうなれば、ほぼ修理は終わったようなもの。
横田さんは「お風呂の排水溝は詰まっていない」と告げていた。しかし、通常お風呂の排水溝がそのまま直結で排水溝につながっていないこともある。単に排水溝があるお風呂場の床に、ポンっと浴槽を置いただけのパターンがあるのだ。浴槽の排水溝ではなく、そのお風呂場の排水溝が詰まっているだけではないか、という推測。
移動しながらの横田さんに電話で確認する。
小生「浴槽ではなく、お風呂場の排水溝が別にあって、それが詰まっている可能性があります。ちょっとお風呂場の中を確認させて頂きたいのですが、昼前に戻った時に、どなたか在宅されていますか?」
横田「分かりました、誰かいるようにはします。」
たまたまお風呂の配水管が外に出ているからと言って、そっちからやる必然性も無い。お風呂の中を見なかったのも、ちょっと片付いてなくて見られたくないのを遠慮したわけだが、原因が風呂場の中だとしたら、それは仕方がない。
現場に戻ってお風呂場を見てみると、やはりお風呂場の排水溝が完全に隠れてしまっている。
上記画像は掃除後のモノで、写ってはいないがマットレスが敷いてあるなどして完全に浴室床が隠れてしまっていた。マットレス等をどかして浴槽の下から出てきた排水溝には、たっぷりと髪の毛と体のアカが溜まっている状態であった。たまったゴミをごっそり掻き出す。
小生「お母さん、これ単純に、お風呂場の排水溝が隠れていて、そこが詰まっているのが分からなかった、だけの話です。今度からはこの浴槽下の排水溝にも、ゴミが溜まらないように、たまに掃除しておいてください。」
答えがわかってしまうと、アホみたいな話なのである。しかし分かるまでは、関係者が右往左往してしまうわけなのだ。
今回の問題も、浴槽排水口と別に風呂場の排水口があるということを認識せず、そこを詰まらせて悩んでいただけのバカバカしいと言えばバカバカしい話なのだ。しかし、設備等について全く素人の一般居住者からすれば、仕方がない問題ではある。
小生も、設備のプロからすればアホみたいなこの問題に、最初は一瞬頭を抱えた。しかし、気が付いてしまえば、なんということは無い。この気づいてから解決する迄が、快感タイムである。問題解決して喜ぶのは、生き甲斐問題に直結するわけだが、これについては、次の記事にまとめることにする。
問題解決で喜んでくれるのは、居住者も同じである。この横田さんお母さんは、小生の母親よりも年上かもしれない。施設入所で介護を受ける側でもおかしくない年齢だが、まだ働いているらしい。
横田「本当にありがとうございました」
足腰が悪いらしいというのに、わざわざ二階から下に降りてきて、家に帰る小生を見送ってくれるではないか。
車を出すと、そのままこちらを見送りつつ頭を下げている。いや、お母さん、そこまでせんでええっちゅうに。
海外の人にとって気持ち悪い日本の習慣だそうで……
予定調和を崩して、見送りつつ頭を下げているところを、立ち止まってジーっと見つめ続けたら、どうなるんだろう??やんないけど。
(つづく)
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