生活保護幸福6
生き甲斐の内容で、小生の話続き。
生きているとというか、仕事をやっていると、快感を感じることがある。
それが、生き甲斐ランク4番目の「壊れた物件を修理すること」。
但し、この快感を経験するには、いくつか条件がある。まず、一旦は頭を抱えて悩むこと、である。
先日の具体例で行きましょう。小生所有の古いアパート管理会社から動画付きで連絡が来た。「二階通路部分から水漏れしています」と。
連絡を受けた時は、新築上棟後の忙しい最中。
(たいして漏れてないし、大丈夫だろう)
という安易な考えもあって、しばらく放置する。
1カ月ほど経過してから、再度管理会社から連絡が来た。
「先日の水漏れの件ですが、どうなってますか?どうやらお風呂の所から漏れているみたいなんですが、それで上の階の方がお風呂が使えなくて困っています」
夏場暑いのに風呂が使えないのは可哀想だ。
「分かりました、では水漏れの程度を確認したいので、居住者の方から私の方に連絡してもらって下さい」
新築現場も作業が進んで、多少は手を空けられることもあったので、水漏れアパート現場に出向くことにする。
(まあ、配水管のつまりで、上の吸排気部分からもれてるだけじゃないかな…)
入居者の横田さん(仮名)と連絡を取り、翌朝9時過ぎに伺うことにした。その上で、風呂の水を流した際に、どこからどのように漏れるかを確認する段取り。
「じゃあ今から貯めてた浴槽の水流してもらえますか?」
浴槽に貯めた水を抜いてもらって、その上でどのように水漏れするかの様子を見てみたが…。漏れ方がハンパない状態に悪化している。
横田「ちょっとヤバいです、ウチの玄関まで水が漏れてきてます。」
玄関から覗き込むと、確かに水が玄関土間迄溢れてきている。部屋の中を確認しようとすると…
横田「ああ、ちょっと片付いてないんんで…」
制止されたわけではないが、上がって欲しくない様子。
小生「浴槽の排水のところは詰まってないですか?」
横田「特に詰まりはないです。」
う~んそうか、ならばまず共用通路下に延びている配水管を切ってみる。しかし、全く詰まっている様子はない。最初予想したような吸排気管からの漏れではない。
(ええ~、じゃあなんだろ…、もうちょっと上の方みてみるしかないかな…)
吸排気管分岐よりも先の方を切ったが、同じく詰まっていない、何も分からず。
それより上となると、共用通路下に突き出ている部分を外してみるしかないような…。
しかし、塗料も固着していて、持ってきた道具(ウォーターポンププライヤー)ではとても外せない。パイレンならなんとかなるかも知れない。
「お母さん、ちょっと道具取りに戻ってきますから、昼前には戻ります。」
そのように、横田さん家族の80近いと思しき母親に告げて、車で自宅に向かう。しかし運転中も、不安で頭が一杯になる。玄関まであふれ出す洪水まで被害拡大したことも加わっての不安急増。
(パイレンで外せなかったらどうしよう…、外しても後で元に戻すのもちょっと大変だし…、詰まりの原因もそれで特定できるのか…)
不安が渦巻く中、フッとある思いが湧いた。
(単に排水口のところで詰まってるだけじゃないか?)
(つづく)
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