家賃回収
新築工事が水道接続と電気接続他の関係で止まっているので、前回記事コメントに返信する記事を書く。
>家賃滞納って住宅扶助使い込んでるってことですか?
>扶助の目的外使用って法に触れないのだろうか。
いやいや、この地下アイドル生きがいの人は、最初生活保護だったんだけど、比較的早い時期に抜けて、保護ではない賃貸になってます。だから住宅扶助費の使い込みとかは全く無関係。
ちょっとウチの家賃回収事情を話すと、以下のような順番で回収しやすさがあります。
①ずーっと保護を受けていて役所から代理納付される人
②ずっと保護なんだけど役所が代理納付してくれない人
③保護受けないで仕事していて、真面目で誠実に払い続ける人
④ずっと保護なんだけど、中途半端に仕事して、家賃が代理納付され無い人
⑤保護受けないで仕事していて、不誠実で家賃を払わない人
地下アイドルの人は⑤状態。
まずウチにとっての一番安全パイなのは、ずっと保護受けてて、しかもその家賃を役所が直接こちらに振り込んでくれる(代理納付)してくれる人。毎月口座振り込みがあるのを確認するだけでいい(勿論住居のメンテナンスとかやることはあるヨ)。それが①
役所によっては、シェアハウスだと代理納付してくれない意地悪なところもある。しかし、ここの住民も大体回収パターンを決めればその通り払ってくれることが多い。それが②のパターン。
③も問題が無いが、こういう人は稀。
④について。保護を受けても65歳未満の人は、稼働年齢だから働く能力を活用してくださいね、ということで就労指導を受ける。それで大体の人は、多かれ少なかれ仕事をする。仕事をすると当然収入があるので、それを役所に報告することになる。
生活保護というのは、健康で文化的な最低限度の生活を保障するものだから、最低生活費という金額が、地域と年齢ごとに自動的に決まる。仕事で得た収入が無い場合は、それが満額役所から払われるわけだが、仕事の収入があると、その分役所から支払われるお金が減る。そうすると、場合によっては家賃が代理納付されなくなるのだ。
例えばさいたま市で男性40代だと、最低生活費は大体12万円。内訳は、ざっくりと家賃45000円プラス生活費が75000円。これで仕事の収入が8万入ったとなると、これまたざっくり計算で役所からの支給額は4万になる。そうすると、家賃の4万5000円を切る金額になるので、役所は代理納付できない。
「〇〇さんの収入が増えましたので、9月分は代理納付できません。家賃分は直接本人から回収してください。」
という連絡がこちらに来ることになる。
しかしこれがまた大変なんだな。
まず本人としては、保護費だろうと仕事の収入だろうと、日払い給与みたいな感覚で考えてる人が多い。だから、もらったらすぐギャンブル飲食他で使ってしまい、貰って数日で手持ち数千円もない、という人も少なくない。そういう人達から、まとまった金額(家賃45000円)を回収するのは、どれだけ大変かは、想像に難くないだろう。
この④の人は、最低生活費と仕事による収入差額分を役所から直接もらう事になる。そういう場合は、毎月5日の支給日にこちらが回収をかけることになる。それでも支給日に本人が手にする金額は45000円未満だから、家賃は満額回収できず、他の機会にも回収する必要が出てくる。
しかし④の人が、仕事の収入が更に増えた場合は、生活保護が廃止になる。生活保護が廃止になると、5日の支給日に回収する機会すらなくなるわけだ。それが⑤の地下アイドル生きがいパターンであり、こうなると極めて回収が困難になる。
長くなったんでとりあえずここまで(生きがいの問題はまた別記事)
なるほど面白いです。
生活保護受給してない(というか廃止した)店子もいるんですね。