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野田成人のブログ

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◆2003年11月27日
ネオ vs スミスの謎を解明 マトリックス・レボリューションズ No.22

 マシンの大部隊が人類最後の砦ザイオンに向かって突き進む中、ザイオン市民は必死の攻防を試みます。もはや完全なる滅亡も時間の問題となる中、ネオは予言者の言葉にわずかな希望を託し、地上のマシン・シティー心臓部へ入り込み、マシンに対して取引を申し出ます。それは、マトリックス内に増殖するだけでなく、現実世界にも分身を作り出し、マトリックスもろともマシン帝国をも破壊する脅威となっていたスミスを倒すことを条件に、終戦を要求したのです(あらすじ参照:http://matrix.yahoo.co.jp/story/)。

 増殖した多数のスミスが見守る中で、ドラゴンボールもどきの激しい空中戦の末、ネオはスミスに敗れ、コピーされてスミスの分身になってしまいます。全てが終わったか、と思った次の瞬間、ネオだったスミスがまず爆発し、他の多数のスミスも爆発し全滅します。そして取引どおり戦争は終結し、人類と機械は共存の道を歩み出すようです。

 この結末は極めて不可解ですが、哲学的に考えると、必然の結果として導かれます。

 ここには2つの類似した問題があります。スミスが全てを支配しえたのか? マシンが人類を完全に滅亡に追い込めたか? ……という2点ですが、これらについて、彼らが人間と同等の意識を有したという前提で解説しましょう。

 まずスミスは、マトリックスと現実世界の全てに自己増殖していく過程で、自己の存在意義を見失うという存在の不条理にぶち当たります。彼の生存の一つの大きな目的は、ネオを倒すことにあったと解釈することが可能です。そうだとするならば、確かに戦いに勝利し、ネオに自分自身をコピーし終えた段階で、存在意義を失ったがゆえに消滅したとも考えられます。いえ、もしそのままマトリックスと現実世界全てにコピーされ、マシンの支配すら自分の手にしたとしましょう。その段階でスミスたちは一体どのような世界を形成し得たでしょうか?

 本来、私たちの魂は、絶対自由の状態にありました。それは望むならば、いかなる世界でも身体を有し経験をすることができるということです。しかしその絶対自由の状態から、特定の快楽をより多く経験したいという目的にとらわれた段階で、その魂は目的を延々と追い続けて輪廻転生を繰り返すことになります。そう、スミスがネオに復讐心を燃やして追い続けたように。


スミス「なぜここにいるのかと言うと、自由だからここにいるのではない。我々は自由でないからここにいる。理由から逃れること、目的を否定することはできない。なぜなら、我々は目的なしに存在し得ない。目的が我々を作った。目的が我々を導き、引っ張り、駆り立て、束縛する。君のためにここにいる。君が我々から奪おうとした物を君から奪うのが……目的だ」


 ほとんどの魂は目的を追い求め、一つの結果を得ても、さらなる欲望を膨らませて自分を駆り立てます。富めばさらなる富を、権力を持てばさらなる権力をと、欲望に限りはありません。その結果が、世界史に繰り広げられてきた国家の興亡や、資本主義における経済戦争であり、人間の歴史は常に階級闘争の歴史であったと言っても過言ではありません。


オラクル「力を手にした者が何を望むか……さらなる力よ」


 例えばある国家が、ある人物、もしくはある思想のもとで統治が完成したとしても、さらなる力を求めて外側に向かうのでもなければ、統一されたはずの集団の中で、別の価値観による差別化が始まります。
 ある価値観により優劣が決まると、劣ったものと優れたものの間で潜在的な戦いが始まります。統一された国家の中においても、常に貧富の差は存在しますし、学歴による地位や名誉を求めての受験戦争があるのは、日本を見ても分かるとおりです。これは人間の自分と他人を区別する心の働きによって、自己の何らかの優位性を他人に対して持ちたいという欲求により、差別が生じるのです。スミスが全てを支配したならば、コピーされた一心同体であるはずのスミスたちも、何らかの差異を見いだし闘争を始めたかも知れません。

「おれは元祖スミスだ! オレがいたからお前たちがいる。オレが一番偉い」「俺は元祖スミスから直接コピーされた、次に偉いスミス第二世代だ」

 こうなると第三世代以降のスミスはたまったものではありません。違う基準により闘争し出します。

「俺は元の救世主ネオだった、“ネオ仕様”のスミスだ!」「俺はオラクル仕様のスミスだ! 予言者だったから偉いんだ」「俺はモーフィアス仕様スミスだ」「俺はアーキテクト仕様スミスだ、マトリックスの設計者なるぞ!」「私はビル・ゲイツ仕様スミスだ、私のウィンドウズ開発がなければ、マトリックスもスミスのコピー技術もなかった」「我こそはビンラディンスミス。聖戦だ!」「アイ アム ジョージ・ブッシュ・スミス、ショー・ザ・フラッグ!」「俺は小泉純一郎仕様スミスだ、構造改革だ!」……

 他に対する自己の優位性を求めるがゆえに、権力を争い、地位を争い、領土を争い、富を争う過程が起こります。果たしてそのような人間を毛嫌いしていたスミスが、そこに希望を見いだせたのでしょうか?


スミス「あらゆる哺乳類は環境に適応したが、人間はしなかった。新たな領土に移り住み、資源が枯渇するまで増殖し続けた。……ウイルス同然だよ、地球にとって人間は病原菌だ、地球のガンなのだ」


 通常、人間は(往々にして煩悩充足のための)希望や目的を求め続けて、生きる原動力とします。たとえ当初の目的が実現不可能なものと理解し、希望を見失ったとしても、新たなる目的を再設定し自分自身を駆り立てるものです。例えば暴力主義的社会革命が、現実に合わないと理解した共産主義者が、新たな理想を掲げたように。

 しかし、どこにも生きる希望や目的を見いだせないで、自殺という選択を取る人もいます。また生きる明確な目標を持たない人は、ガンなどの病気の延命率が、生き甲斐がある人に比べて極めて低いといわれています。多くの老人が痴呆症になるのも、生きる目標を見いだせなくなることが大きな要因といわれています。

 ならば、ネオとの戦いに勝利したことによって目的を失い、ネオの死にゆく姿に全ての命の行き着く先を見たスミスにとっては、もはや死しかなかったのかもしれません。


スミス「感謝するよ、君の命が生命の目的を教えてくれた。全ての生命の目的は死ぬことだと。……始まりがあるものには、すべて終わりがある」

コメント


閉口

くだらん。。。
せっかくいい頭をお持ちなのに、アーレフにしがみついて、アメリカ映画などにオタッキーな解釈付けをして、のうのうと暮らしてる。
そんなことして遊んで暮らしてないで、世間に出て働いて暮らせよ。

あほか。

はい、ども。
教団の中にいると悪口言われる機会もないから貴重です

教団の外で仕事に就こうにも、悪口言われる前に相手にされませんから(w


そんなことよりも、国家補償法案と今後の教団について代表のご意見を

がん細胞の行動原理

>スミス「感謝するよ、君の命が生命の目的を教えてくれた。全ての生命の目的は死ぬことだと。……始まりがあるものには、すべて終わりがある」

ここまで理解していながら、人類は癌細胞だと言いながら、スミス自身が増殖して終わりを迎えなければならないというのはなんとも...矛盾を感じるのですが。しかし人類がみな終わりを認識しながら、それを見ないようにして幸福追求しているのが現実ですね。

「自己の目的、それが絶対」
そこに病巣があるからこそ、そんな人間のおかしな行動原理の核心に潜り込み、爆破し尽すことの出来る者が救世主の条件、ということでしょうか?

VTさん、プライドを落とすために新聞配達でもやったらどうですか。
運動にもなるし。

>スミス「感謝するよ、君の命が生命の目的を教えてくれた。全ての生命の目的は死ぬことだと。……始まりがあるものには、すべて終わりがある」

三次元内の、肉体生命だけの、話でしょ?

↑コテハンで獅子吼する決意もない向煩悩滅尽多学の弟子様w

それで、三次元以上の経験を君自身はしたのかい?
終わりのない経験をしたのかい?

少なくても、非認知非非認知までは終わりがあるはずだが。
あくまでもグルの教義によれば、だけどねww

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