テレ朝取材
過日、テレビ朝日の取材を受ける。
ブログ開設前後から、基本的に取材は断ることが無かった。しかし、小生の立場も十二分に周知されたこともあり、面倒になってきたので、近年は「知人関係にある記者以外お断り」とした。今回取材申し込みをしてきたのは、清田さんという、十数年来オウム取材をしている記者なので、顔なじみでもある。
大体他のマスメディアは、数年で担当が変わる。こちらとしても、毎回新しい人が来て、毎回前の担当者に説明したことを繰り返すのは、面倒以外何物でもない。その点、清田さんは違う。
また、清田さんには、出所した元信者と連絡が取れなかったところ、彼の取材の伝手(つて)で、連絡が取れるようになったということもあった。そういうこともあって、彼の取材は断りづらい。
今回の取材内容は、豊田亨君のこと。
彼とは、高校と大学が同じ。尚且つ、大学の寮も一年間同じだったという縁がある。
入信したのは、彼の方が先である。彼曰く
「自分が大学一年の時、野田さんが自分の寮の部屋に入ってきて、本棚に『超能力秘密の開発法』があるのを見て、『お前、変な本読んどるなぁ~』って言ったんですよ」
このことについて、小生は全く覚えていない。その後、物理学科に進学した小生は、挫折を経験するが、本屋でその『変な本』を取って感激して入信することになる。何事も機が熟する必要がある、ということか。
出家したのは小生の方が早く、1987年10月である。彼はその後、東大物理学科の修士課程を終えて、博士課程に進学することになるが、その直前に出家することになる。そうなったのは、「豊田君を出家させろ」という麻原からの指示があったからだ。小生と井上嘉浩で説得に当たった経緯がある。取材ではその辺を聞かれた。
取材は奇しくも、麻原死刑執行から丸4年の7/6に行われた。以下は、空気読まないで好き勝手に答えた部分。多分絶対テレビでは流れない部分だと思うので。
(豊田君が処刑されたと聞いて、どう思われましたか?)
ある意味わだかまってたものが取れてスッキリしました。
注釈 →→ 人間界の獄中よりは多分遥かにマシな世界に行ったと思うんで。いや、正直小生自体も、ゴミ屋敷の掃除とか人間界はそろそろ終わりにしたいよってな所もあって、羨ましく思っている部分もあるけど、亡くなった死刑囚らは20年以上の獄中生活カルマ落としがあったわけで…。
(当時優秀な学生がアレフに入ったのは、今振り返ってみてなぜだと思いますか?)
今振り返ってみて、ということで言わせてもらいますが、私は当時から世の中がバブルで浮かれていたのを、横から覚めた目で見ていたわけですよ。東大来たやつらも、ほとんどは勉強しないで、「飲み会だ、合コンだ」と遊び歩いているのを見て、「バカじゃないのか」と思っていました。当時は右肩上がりの経済成長にみんな受かれていたんでしょうけどね。
でももう経済的な豊かさを追求するのが無理だって言うのは、今になって明らかになりつつある話じゃないですか。それでもまだ、今も選挙で「経済成長、経済成長」って言ってますね。無理ですよ。
だからそういう経済的な豊かさで幸福追求するのが無理だってことで、精神性を追求する人がオウムに集ったりしたわけです。だからある意味オウムっていうのは、先駆的過ぎたわけなんです。皆さんこういうことを言ったらお怒りになるかも知れませんが。
(若者がまだアレフに入っていることについてどう思いますか?)
今の若者って、頼るべき縁(よすが)がなくて、不安定な人が多いですよね。昔は大家族、私の世代は核家族化とか言われましたが、その核家族ですら崩壊しているわけですよ。私のホームレス支援に来る人も、家族崩壊というか、片親だったり、気づいたら児童養護施設にいたりとか。そういう人が自分の居場所を求めているという時代背景があるわけですよ。だからアレフとか宗教に居場所を求めたりする。
じゃあそこに追い込んでいる時代背景は何だ、といったら、物質的豊かさを追求する近代合理主義というか、欧米至上主義の資本主義ですよ。具体的に言えば、金儲けのために労働者を追い込むブラック企業の競争というか、生き残りのために、競争してみんなが追い込まれているのが現代社会です。
しかしこの欧米至上主義の資本主義も、もうひっくり返されるところまで来ていますよ。今のウクライナ侵攻で、G7がロシア制裁だっていっても、BRICSの陣営の方が多数派で対抗できなくなりつつあるわけで。
それを今に至って、オウム・カルトはケシカラン、ばっかりテレビで言ったって、本末転倒だと思いますよ。
以上、ちょっとインタビューから時間が経ったので、話した内容を忘れて違っている可能性もあるけど、趣旨としてはこんな感じ。
多分、番組趣旨としては、優秀な研究者になり得た豊田君がオウムに巻き込まれて死刑になって、残念だ~、まだオウムに若者が集うのはケシカラン、って話になるでしょうね。だから多分カットになるでしょうが。
◆質問回答
れんさんからの質問で、「どうしてこんなクズどもに寛容になれるんですか?仏性を向けてもこんな奴らどうせ救われないでしょう。」とありますが、重要な内容なので、ここで回答として繰り返しておきます。
小生含めて、人間の世界であがいている存在は、宇宙の創造神や仏陀方からすれば、欠陥だらけのどうしようもないクズ以下なんです。喩え仮に、件の夫婦に比べて片付けができようが、金銭管理ができようが、どんぐりの背比べであって、数少ない長所にプライドを生じさせているに過ぎません。
芥川龍之介の「クモの糸」という小説がありますが、我々が欠陥だらけの状態から脱却するには、仏陀方が垂らして下さったクモの糸にすがるしかないと考えます。しかしながら、その仏陀の慈悲(=クモの糸)についても、「自分だけに向けられたものだ、クズどもは救われる価値は無い」と考えるならば、クモの糸が切れたカンダタと同じ轍を踏むことになるわけです。
そうではなく、自分よりも劣っているように思える魂にも、その成長や可能性を見出して見守る寛容さを持てるかどうか。仏陀の慈悲のクモの糸を切らさずに、自らも這い上がることができるかどうかは、そこにかかっていると考えます。
コメント
このラマは
「来世はぜひ地獄に転生して
地獄で苦しむ衆生を救いたい!」
来世は地獄に転生できますように!」
と日々祈っていた。
しかし、ラマの意に反して
ラマは来世高い天界に転生するビジョンをよく見るようになった。
「来世はぜひ地獄に転生して
地獄で苦しむ衆生を救いたい!」
来世は地獄に転生できますように!」
という慈悲深い心は高い天界の心の働きだったからである。
ラマは来世自分が高い天界に転生するビジョンを見て嘆き悲しみ
自分の弟子たちに
「わたしは来世は地獄に転生して地獄で苦しむ衆生を救いたいのだ。
しかし、このままでは私は来世高い天界に転生してしまう。
お前たち、どうか私が来世地獄に転生できるように祈ってほしい!」
と泣きながらお願いした。
~ チベットに伝わる話 ~
7/26(火) 9:12配信
東京・秋葉原で2008年6月、7人が死亡、10人が重軽傷を負った無差別殺傷事件で殺人などの罪に問われ、死刑が確定した元派遣社員加藤智大死刑囚(39)の刑が26日午前に執行されたことが関係者への取材で分かった。
執行は昨年12月以来で、古川禎久法相が命令した。岸田政権で2回目。
確定判決によると、08年6月8日、歩行者天国にトラックで突っ込み、3人を殺害し2人にけがをさせた。
さらにダガーナイフで刺して4人を殺害、8人に重軽傷を負わせた。
11年3月の一審東京地裁判決は死刑を言い渡した。二審東京高裁も支持。最高裁は15年2月に上告を棄却し死刑が確定した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d56539a373560d5a8bf1bb3ab254b46d8543002f
https://youtu.be/iGZ2hZ1f_kE
名前も顔も伏せられてて驚きましたけどね、、
そうは言っても、、(見当違いかもですが)
野田さんの意向を踏まえた取材だった印象を受けました。
7/28(木) 4:04配信 【AFP=時事】
地球をひとつの生命体と考える「ガイア理論」や、気候変動に関する先駆的な研究で知られる英国の著名科学者ジェームズ・ラブロック(James Lovelock)氏が、転倒による合併症のため、103歳の誕生日である26日に死去した。遺族が27日、明らかにした。
ラブロック氏は1970年代、地球はすべての生物で構成された自己調整機能を持つひとつの生命体だとする「ガイア理論」を考案。この理論は、地球とそこに住む生命の関係に対する科学的視点の見直しに貢献した。
温暖化による地球破滅の恐れを訴えたことでも知られ、2006年に出版した「ガイアの復讐(The Revenge of Gaia)」では、人類が温室効果ガスの排出を大幅に削減しなければ深刻な結果になると警鐘を鳴らした。
20年のAFP通信のインタビューでは、新型コロナウイルスの大流行への対応を迫られる中で世界は広い視野を失ったと警告。より大きな問題である地球温暖化への対策に注力するべきと述べていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f9a23fe012c357c4afbae4ceecf416932369486
そのように一切の生きとし生けるものどもに対しても
無量の慈しみの心を起こすべし。
また全世界に対しても無量の慈しみの心を起こすべし。
~ 仏陀の言葉 原始仏典より ~