裏14
裏の空き地に新築アパート建造計画。結局大工は小生がメインに…。
各工程の見積もりも出揃い、山内さんとの建築請負契約も終了。建築確認をした図面に従って、プレカットを頼む。
昨今の木造建築は、ほとんどの構造材をプレカットで刻んでしまう。かつて大工がやっていたようなノミでほぞ穴を彫って…というような職人芸は不要になっている。極端な話、主要構造の木材だけで言えば、積み木・パズルのような感じで組み合わさってしまう。だからこそ小生でも出来てしまうわけだが…。
11月下旬になり、プレカットの図面があがって来た。
担当「今回は900ピッチになります?」
小生「900ピッチ?」
担当「図面自体が900ピッチでしたので、そのまま木材の間隔も900ピッチになります」
木材の間隔が900ミリ単位になっているわけだが、そうすると外壁に打ち付ける板材や内装の石膏ボードもそれに合わせなければならない。
通常、建築資材として量販されているのは、幅が910ミリで長さが1820ミリの3尺6尺板(略してサブロク)などである。900ピッチだとサブロク部材では合わない。
果たしてそんな900幅のボードや木材などあるのか??施工管理の山内さんに聞いてみると…
山内「いや、ボードや板材で900ピッチのはほとんどないと思いますね…」
小生「じゃあそうすると、いちいち910の部材を全部10ミリずつ削って作業しなければならないってことですか?」
山内「そうなります。」
小生「…(絶句)…」
山内「いやこの900ピッチとか言うのは、大工さん泣かせというか…。『なんでこんな設計するんだ!』って文句言う人もいましたし、手間賃余分に取る人もいますよ。」
通常なら910ミリの部材をそのまま打ち付けたり貼りつけたりするところ、わざわざ10ミリカットする前工程が増えてしまう。それだけこちらの手間が増えるということだ。なんとも面倒くさい。腹立ち紛れに設計士にも確認する。
小生「先生、今回の物件ですが、なんで900ピッチになってるんですか?」
設計士「いや、あの土地で8部屋作って納めてくれって事だったから、納めようとすると900でやるしかなくなっちゃったんで…」
160平米ある土地とは言え、20平米以上は通路にとられている。確かにそもそもは6部屋の長屋形式しか取れなかった土地である。建ぺい率50%、容積率80%と、部屋に取れる面積も少ない。
設計士「一般的には900ピッチだけじゃなくて、1000ピッチとかもあるんですよ。」
1000ピッチで設計されていたら、910の部材では長さが足りない。長さが足りないよりは、まだ長さを詰める方がマシと言えばマシだが…。
910ピッチに変えられるなら変えたいが、そうなれば図面を引き直し、更に審査機関への再申請。その結果がでてから、再度見積もりのし直しとプレカット図面の再作成。ここまで進めてしまった以上、今更やり直すのも大変な上に、お金と時間がかかる。
よくよく考えていれば、設計段階でもその指摘は出来た筈なのである。全く未経験な所、最初から地雷を踏んでしまったような気分だが、次回以降の高い勉強代と考えるしかないか…。
(つづく)
野田っちの本
職業訓練
パソコンとかフォークリフトとか
職業訓練は受けれないんですか?
あるけど、そもそもが例えば今更パソコンだのフォークリフトだの多少資格や技術が身についても、それで稼げるような状況でもないわけじゃん。若い人で介護資格取ってようやく何とか…って位だね。
そりゃそうですけど
それでも何かを始めない事には何も変わらないから、大型が取れると良いですけど。
今時期的にキツいけど、自動車会社の期間社員良いですよ、一年働けば200ー300万くらい貯まるし。
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