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元オウム教団幹部 野田成人のブログ

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近代にかけてキリスト教徒らは、西洋的価値観が至上のものであり、人間を幸福にするものだとして、疑うことなく自分たちの価値観を押し付けて来た。しかしその正義の押し付けは、麻原を唯一絶対の神・絶対の真理と疑わずに無差別大量殺人へと暴走したオウム信者の姿勢と変わらないように思える。この共通項を「一神教徒」としているわけだが。

フランス革命に始まる「自由・平等・博愛」は、人類すべてを束ねる理念・価値観となっている。だが昨今話題のBLM運動(Black Lives Matter)でも分かる通り、理想と現実の間には大きな乖離がある。作られた虚構・妄想である以上、多くの人が共有したからと言って、個々人が幸福になれるかどうかは分からない。

むしろ多くの人を巻きこめば巻き込むほど、矛盾や問題が大きくなる。自由競争のもたらした経済格差は、平等の理念を虚しいものにする。地域格差は移民問題を惹起させるが、これに直面する欧米人は、先行者利益を守るために博愛の理想をかなぐり捨てる。

著者は個別の人間の幸福についても考察を深める。文明が人間を幸福にしたのかどうか、という点について。

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興味深い結論の一つは、富が実際に幸福をもたらすことだ。だがそれは、一定の水準までで、そこを超えると富はほとんど意味を持たなくなる。
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家族やコミュニティは、富や健康よりも幸福感に大きな影響を及ぼすようだ。緊密で協力的なコミュニティに暮らし、強いきずなで結ばれた家族を持つ人々は、家族が崩壊し、コミュニティの一員にもなれない人々よりも、はるかに幸せだという。
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以上から、過去二世紀の物質面における劇的な状況改善は、家族やコミュニティの崩壊によって相殺されてしまった可能性が浮上する。となると、現在の平均的な人の幸福度は、1800年の幸福度と変わらないのかもしれない。
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家族関係・信頼できる人間関係・コミュニティのつながりというものが、幸福を感じさせるものの一つであることに、小生も同意する(それが全てであるとは言えないにしても)。家族と同じ時間・空間で過ごすことによるホッコリ感、いわゆるオキシトシンやセロトニンが出ているような状態が、幸福感をもたらすという考え方。

では、科学が進歩した現代では、オキシトシンやセロトニンという脳内物質を補うことも可能ではないのか?それらを薬として補給し続ければ、人間は幸福になるのか?

この脳内物質幸福説に対して、著者は人生が有意義なものであるかどうかを幸福の尺度として挙げる。では何を持って、人間は人生を有意義なものと考えるのか?これは個人・地域・時代によって、全く異なる。

「死後の至福を得るために死にましょう」という考え方は、中世の十字軍や原理主義的イスラム教徒、ひょっとしたら一部の過激なオウム信者にとって、有意義なものだったかも知れないが、現代日本人からすれば、キチガイとしか映らない。何を意義あるものと考えるか、何を人生のやりがい・生き甲斐と考えるかは、人それぞれである。ただそれが如何なる価値観であれ「妄想」とする著者の帰結は、多少トーンダウンする。

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幸福は人生の意義についての個人的な妄想を、その時々の支配的な集団的妄想に一致させることなのかもしれない。私個人のナラティブが周囲の人々のナラティブに沿うものである限り、私は自分の人生には意義があると確信し、その核心に幸せを見出すことができるというわけだ。
これはなんとも気の滅入る結論ではないか。幸福は本当に、自己欺瞞あってのものなのだろうか?
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人生の意義、人が生きる意味合いについて、かつて記事書いたことがある。その結論は、経験によって経験そのものが無意味であることを悟ること、とした。


先の記事コメント欄にもある通り、著者はテーラヴァーダ仏教の実践者である。よって著者も、小生が上記記事で書いたような内容については、既に理解しており、その上で人類史上の価値観全てが「妄想」であると記したのかも知れない。仏教についての記述も多いが、余りにも宗教臭くならないよう、内容をぼかした可能性もある。

著者はヴィーガン(乳製品等も摂らない完全な菜食主義者)でもあり、動物(とりわけ家畜)の置かれている深刻な状況に対しても見解を述べている。

あとがきは、以下のくだりで終わっている。

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人間には数々の驚くべきことができるものの、私たちは自分の目的が不確かなままで、相変わらず不満に見える。…… その結果、私たちは仲間の動物たちや周囲の生態系を悲惨な目に遭わせ、自分自身の快適さや楽しみ以外はほとんど追い求めないが、それでもけっして満足できずにいる。自分が何を望んでいるかも分からない、不満で無責任な神々ほど危険なものがあるだろうか?
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仏教徒でもある著者は、人類のエゴに警鐘を鳴らしているようにも思える。

(とりあえず終わり)

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生じたものは滅する。

宇宙の根本的な真理であり、根本的な法則です。

外の無常の対象に喜びを追い求めて執着するほど、苦しみが生じます。

物質主義に偏って
外の無常の人・物・金という対象に喜びを追い求めて執着するほど、苦しみが生じます。

精神主義に偏って
外の無常の精神的指導者・精神的団体という対象に喜びを追い求めて執着するほど、苦しみが生じます。

物質主義に偏らず
精神主義に偏らず
中の常住の自己に安らぐほど、苦しみが滅していきます。

外の無常の対象に喜びを追い求めて執着して苦しむのをやめていき
中の常住の自己に安らいでいき、苦しみを滅していくのが仏陀が実践し説いた中道です。


「自己を帰依処としなさい。法を帰依処としなさい。他を帰依処としてはならない。

 私は自己に帰依することを成し遂げた。

 心を集中して、自己の心をしっかり守りなさい。

~ 仏陀の言葉 マハーパリニッヴァーナ経より ~ 」


外に向かって心が散らばるほど、心が不安定になり苦しみが生じます。

中に向かって心が集中するほど、心が安定して苦しみが滅します。

常に心を集中して
常に心を安定させて
常に苦しみを滅していくのが中道です。

「常に心を集中して
 常に心を安定させる。

~ 仏陀の言葉 原始仏典より ~ 」


「『これは苦しみである』と心を集中しなさい。

 『これは苦しみの生起である』と心を集中しなさい。

 『これは苦しみの滅尽である』と心を集中しなさい。

 『これは苦しみの滅尽に至る道である』と心を集中しなさい。

~ 仏陀の言葉 真理相応より ~ 」


「生じたものは滅する」という宇宙の真理を示した開祖の肉体の命が滅した日に記す
 オ  ウ  ム
A U M
 阿     吽
開口音○  閉口音・
外に向かう流れ 中に向かう流れ

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