洗濯機の修理

「洗濯機の脱水が回りません、ドタンドタン言って、すぐ止まります」

神経質なくらいクソ真面目なＴさんから連絡があった。アパートにおいてある共用洗濯機だ。アパートによっては、業者が有料の洗濯機を設置しているところもある。しかし業者の方も、部屋数が少ない所は採算が取れないとの理由で、洗濯機を引き上げてしまった。

仕方なくこちらで用意したのが、ヤフオク中古で１万ちょいの洗濯機。画像で見えるか分からないが、２００９年式を用意した。これが一年前。



しかし一年間で壊れるなんて、中古でもちょっと早すぎだろう。まだ１０年落ちにもなっていない。う～んもったいない。取りあえず交換用の洗濯機を用意して、引き上げて修理することに。

ネットで「洗濯機　修理」で検索すると、「洗濯機の故障の原因は、ベルト、クラッチ、吊り棒です」とあるではないか。脱水で回してドタドタ側面にぶち当たるのは、多分吊り棒が悪いのだろう。そう検討を付けて分解する。

洗濯機上部カバーを外すために、隠しネジを外す。下の画像、真ん中下あたりにある小さいフタにネジが隠れている。



ネジを外して蓋を開けた所。



吊り棒というのが、四隅にある。これが中が回転するドラムを吊って、振動を吸収するのだ。



４本すべて外して確認すると、一本が排水チューブに絡んでいたのと、一本のバネの効きが悪いような気がした。絡んでいるのを外し、効きが悪いバネは何度か押したり引いたりして、振動を吸収できるように試みる。更に元の位置関係を変えて、吊り棒を入れ替えて戻してみた。

戻した所で、試しにゴミ袋を多少中心から偏らせて洗濯機に入れ脱水をかけてみる。



すると脱水は問題なく回るように思われた。










う～ん









なんかあっけなく解決してしまって面白くない。仕事をした気がしない。









とは言え、吊り棒交換だとヤフオクでも４本セット６０００円弱。高い！

だったらもうちょっとプラスして、新しい中古買った方が良いじゃん、みたいな金額だし。しかもこっちは日立だけど、日立の出てないし。

まあ普通だったら新しいの買うんでしょうけど、何かそういう大量生産大量消費の無駄ってのが嫌いだ。とは言え、洗濯機くらいだったら新しい中古でも一万ちょっとで変えちゃうから、なんだかなぁ～って感じ。結論、趣味で直しているみたいな。

不動産だと、細かい水道水漏れ修理が出張費５０００円に作業代８０００円の所が、自分でやればパッキン交換部品代数百円で済む。電気配線の修理とか、大工仕事とか、鍵交換とか、材料代原価のみで一般市場価格の数パーセントから３０パーセントくらいで収まってしまう。

しかし洗濯機の場合、元々がそんなに高いものでないのに部品が高いので、部品代原価で５割くらいになってしまう。

う～ん、洗濯機修理はあっけないけど考え物だな。



ところでやりがいのある仕事としては、修理じゃないけどダメ人間の更生、というか最近更に難しそうな引きこもりの更生まで加わった。


「これ一生で治らんだろ？？何生かかるんだよ！！」


もぉ～～う、やりがいがあり過ぎて……


洗濯機修理と足して2で割ったくらい…


いや、エアコン修理も足して3で割ったくらいにしてもらえないかな…


ああ…