エアコン受光部の修理
「エアコンのリモコンが壊れたみたいです。電池を交換しても使えないんです。」
野田市アパートの管理人役をお願いしているMさんから上記のような連絡があった。彼によると、エアコン室内機本体の強制冷房ボタンで冷やすことは出来るものの、リモコンが反応してくれないという。電池を変えてもダメなので、リモコンがダメになったのではないか、と。そこで本稿では、このようにリモコンが効かなくなったエアコン修理について触れる。強制冷房はちゃんと動くというその状態で、故障の原因として次の可能性が考えられる。
①リモコン本体の故障
②室内機受光部の故障
これから暑くなろうかという時期、同じ症状でお困りの方もいるかも知れない。検索で飛んできて、書き手の素性を見てびっくりされた方もいるかもだが、手っ取り早く結論を知りたい方は、赤い太字だけを辿られたし。
リモコンが故障したかどうかを判別する方法として、携帯電話のカメラでリモコンの発光部を映してみるという手がある。そこでMさんに電話で「携帯電話のカメラでリモコンを押してちゃんと光っているか、確認してください」と頼んだ。するとMさんは「光っていません」とのこと。なるほど、ならリモコンが壊れているだけだろう。Mさんには「じゃあこちらから新しいリモコンを手配します」と伝えた。
室内機受光部故障だったらややこしいな、と思っていた所、新しいリモコンを手配するだけなら簡単だ。早速ヤフオクで同じ型の(と思われる)リモコンを購入してMさんの元に送った。
これで一安心、と思って数日経った頃、またMさんから連絡が来た。
「新しいリモコンでもダメです。新しいリモコンも携帯のカメラで見ても光っていません。」
ヤフオクで買ったリモコンもたまたま壊れていたのだろうか?試しにテレビのリモコンが携帯カメラで発光しているか確認してもらうと…
「テレビのリモコンも光っていません、おかしいですね…、私の携帯iPhoneなんですが…」
テレビのリモコンは正常動作しているわけだから、こうなるとiPhone搭載のカメラ自体にリモコン発光を映し出す能力がないのかもしれない。たまたま女房がiPhoneを持っていたので、それで確認してみると、確かに正常に作動するリモコンでも発光が確認できない。iPhone搭載のカメラでは、リモコンが発光しているかどうかを確認できないようだ。なんとも…(★追記ネット情報……iPhoneの場合、背面側(通常使う方)のカメラではダメで、自撮り側のカメラでのみ確認できました。どうも背面側のカメラは赤外線を感知しないようですね)。
こうなるとヤフオク手配のものと元々あったリモコンどちらも発光しない可能性よりも、室内機受光部に問題がある可能性が高まった。では受光部が壊れていた場合、どうするか?「エアコン 受光部 修理」でググると、以下のサイトが出てきた。
(仮)釣りと電子工作
というかまともなサイトはこれくらいしか見つからない。なら自分でやってみて、それを記事にしてみようか、というのが本稿の試みである。電気製品の基盤に乗っかっている電子部品の交換・修理などやったことがない。しかしいつもながら「絶対直る、直せる」という妙な自信だけはある。何しろ小生は、国家転覆を試みた米国指定テロ団体(=オウム・アレフ)の代表にまでなった身である。オウムが試みた武器製造には核兵器も含まれるが、小生はその核兵器製造も担当したことがある。何度か述べたが
核兵器製造に比べりゃ、なんだって出来そうな気になる
というだけなのだが。
プロセスとしては、室内機カバーを外し、受光部基盤部分を取り外し、3本足の受光部部品を外して、同じ(規格の)ものを秋葉原に買いに行けばいいのだろう。
しかし面倒なのは、エアコンそのものが野田市にあるということである(当方さいたま市岩槻区在住)。自宅のエアコンならまだしも、野田市まで基盤を外しに行って、それから秋葉原に買いに行って、それからまた野田市まで取付に行かなければならない。あ~、面倒な…。
上記サイトによると、エアコン室内機カバーを外すのに手間取るらしい。出来るだけ手間を省くために、予めカバーを外しておいてもらえるようMさんに頼んでおいた。
予め3本足の受光部部品をいくつか見つくろって持って行くという手もある。そこで以前小生に生活相談の連絡をしてきたことがある千葉のNさんに聞いてみることにした。Nさんは「(電気電子における)信号制御のプロ」だという。そこでNさんに電話してみたところ
「基盤の受光モジュールを外してこっちまで送ってくれたら、同じ規格の製品を教えてあげるよ」
とのこと。え、あっ、う~ん、ちょっとこっちが聞きたいこととは違うんだけど、ま、いいか。何にしろ部品外しに野田市まで行って、あともう一回行くしかないか。
知りたかったのは、三本足受光モジュールの出力が規格化されているというか、大体同じパターンなのかどうか。三本足はVCC, GND, VOUTで、VCCの供給電圧が5Vの部品で、VOUTが同じなら、どの部品を使ってもいいことになる。それを確認したかったわけだが。
リモコンから出る赤外線信号は、そもそもマルチリモコンなんてある位だから、メーカーによってリモコン自体が発光する信号もパターンが違うんだろう。受光モジュールはそのパターンが違う赤外線に対して、単純に反応しているだけだろうから、その反応信号パターンが同じ部品ならいいわけで。
★追記 下の方のリンク先サイトのコメント一番下にある秋月電子通商の所、よく見るとデータシートもついている。出力にディレイがあったり電圧が違ったりするが、GP1UXC41QS、PL-IRM0101-3、PL-IRM2121-A538 辺りと同等のものを使えばいいんではないかと…(自己責任で)。
野田市まで二往復する覚悟を決めてMさんに「明日行きますから」と連絡をした。するとその翌朝早くMさんから連絡が。
「エアコン動きました!」
なんと室内機前面カバーを外してリモコンを入れてみると、正常に動作したとのこと。恐らく原因は、受光部前面にホコリが溜まって、赤外線信号を遮っていただけなのだろう。なんともあっけなく解決してしまった。やる気になっていただけにちょっと脱力。。。。。
ということで、エアコン受光部修理で検索してきた方、ゴメンナサイ。もしさいたま市近辺でしたら、小生に試しに修理やらせてみて下さい(但し壊れてもゴメンナサイ、で)。信号制御のプロ、Nさんに代替部品の指定をしてもらえば、簡単に直せるんじゃないかと思ってます。
あともう一個、リモコン受光部修理に関してのサイト
ここのサイトは扇風機のリモコンだけど、ブログ主それなりに電気電子に詳しそう。コメント欄のレスポンスもよさげだから、もう直接聞いてみた方がいいかも。
そもそも小生自身、ハンダごて作業なんてちゃんとやったことない。とは言え、オウムではゼロから立ち上げた基板工場(=第八サティアン)の工場長でした。エッチングとかレジスト処理、銅メッキなんか監督してましたけど、改めてオウムって何でも自前でやったんだなぁ~、と。
余り参考にならんでゴメンナサイ。
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