元オウム教団幹部 野田成人のブログ

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フランステロに絡んでの考察。一神教徒が作り上げた巨大システム(グローバリズム)が、自らを蝕む敵(=背教徒)を作り出す仕組みについて解説する。

(内容は陰陽転換論から演繹して現代社会の事象・問題に当てはめたものであり、2冊の拙著を読んでないと理解できない内容がこのシリーズ)

◆建前と本音の乖離、企業の背伸び競争

グローバリズムは、金融市場だけではなくあらゆる商品市場を一つに束ねた。それにより生じた国際市場における企業間競争は、熾烈を極める。世界的に有名なブランドを冠した企業が、一つの事件で転落してしまうことも稀ではない。

マクドナルドは、数年前まで売上高プラス成長を続ける勝ち組だったが、食品消費期限切れ問題で一気に転落した。昨年トヨタを抜いて世界最大の自動車メーカーに躍り出たフォルクスワーゲンは、今年9月に排ガス不正問題が発覚し、その世界的信頼は失墜した。

このような問題が起こる背景には、いくつかの要因があるが、その一つは品質管理・品質維持の難しさである。

消費者に届ける商品の品質レベルは、市場競争においてより高いものが求められる。なぜなら世界中の消費者から見て、苦情や因縁が付けられないよう、基準が厳しくなるからである。畢竟、そのような国際大資本企業は、背伸び競争をせざるを得なくなる。

世界中の消費者の厳しい目に耐えうる品質を提供する企業は、「我が社の商品は、これだけ安心・安全・快適・便利な素晴らしいものだ」と無理な背伸び競争をする。その激しい市場競争におかれた企業は、どこかで現実のつじつま合わせを強いられる。

背伸び競争のつじつま合わせの一つのパターンは、業界ぐるみ、企業ぐるみでの不正隠しである。先のフォルクスワーゲンに関しては、ドイツ政府が不正行為を以前から認識していた可能性が指摘されている。

業界ぐるみの不正隠しが発覚した例として、少し古い話だが古紙配合率偽装問題がある。地球環境保全のリサイクルの為に、古紙配合比率が100%の商品を提供すべきところを、業界各社が偽装していたという問題である。拙ブログ過去記事を参照されたし。

◆知識は膨大、マニュアルは複雑、人間は無思考

企業ぐるみ、業界ぐるみ、(あるのかないのか証拠が出てこないが)政府ぐるみの不正が暴かれてしまうと大変だ。そのような不正が二度と起こらないように、厳しい法の規制がかけられる。すると企業内でも、その法規制に対応した細かいマニュアルやコンプライアンスが作成される。末端の従業員は、その細かいマニュアルやコンプライアンスに雁字搦めになる。

マニュアル・コンプライアンスが細かくなればなるほど、末端従業員のストレスは増大する。これらの末端従業員が、その企業に忠誠心があるならば問題は起きないかも知れない。しかし今やどこの企業も、末端従業員は派遣やバイトである。市場競争の大前提としてコスト削減があるが、大企業は下請け中小企業に、中小企業は立場の弱い派遣労働者らにしわ寄せをする。業績が傾けば、真っ先に首を切られるリストラ最前線の末端従業員に、企業への忠誠心など期待するべくもない。

このような使い捨ての「労働力商品」に過ぎない彼らが、企業内でストレスに晒された場合、どうなるだろうか?マニュアルやコンプライアンス、更には上司や同僚との人間関係の問題により、時には暴走する者も出てくる。2010年に起こったマツダ本社工場連続殺傷事件や2013年のアクリフーズ農薬混入事件など、「企業内テロ」とも言うべき事件がこれに当たる。「背教徒」の誕生である。

このように書くと、「いや、そんなのはごく少数の頭のおかしなヤツじゃないか、ほとんどの人間は、問題を起こさない」と反論するかもしれない。確かに小生も、「企業内テロ」があちこちで頻発している、とまでは考えない。だがこの問題構造は、至る所で「背教徒」を生み出す仕組みを備えている。

この雁字搦めの規律に縛られた「表向き」従順なグローバリズムの一神教徒らは、内面に抱えたストレスを、より弱い立場の者にぶつけるのである。つまり、より弱い立場の者ををいじめる「いじめの連鎖」というべき構図である。これは企業だけではなく、いまや子供の教育含めて、社会の構成員ほぼ全てが、雁字搦めのルール下、ストレスをより弱いものにぶつけるのだ。その背景心理とは次のようなものである。

「俺も上司や元受け(会社)から散々厳しく言われて我慢してきた、俺が部下に厳しくして何が悪い?」

「自分は一生懸命ルールを守って我慢してやっているのに、あいつが適当にやっているのは許せない!」

小生は生活保護問題に関わっているので、生活保護者に対する抑圧されたやっかみをよく聞くが、それと似ている。

「俺だって金のために奴隷みたいにこき使われる(派遣)労働なんてやりたくないのに、お前達は働かないでずるいじゃないか?」

現代社会における「いじめの連鎖」の末端は、一つは貧困層である。社会的に地位もなく、お金もない貧困層が、テロの温床になっているという指摘はしばしばなされる。

しかしグローバリズムにおける雁字搦めの規律は、人間の生き甲斐やアイデンティティーの問題にも関わってくる。ISに参加した若者には、貧困層ばかりではない。高学歴で将来的な地位も約束された者もいたことが確認されており、その点オウムに出家した高学歴信者との類似性が指摘されている。

オウムとの類似性について、極めて大雑把な括り方で言えば、物質主義に対する精神主義の影の反逆である、と小生は考える。しかしオウムが勢力を伸ばしたバブル末期より四半世紀、現代の若者における生き甲斐とアイデンティティーの問題は、オウム問題以上に深刻である。この点については、紙面の都合上次回。

(つづく)

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