仏の心12
元ヤクザで何度も刑務所を出入りしているAさん。彼の支援について、小生は結論として難しいと判断。そこで師匠に相談しました。師匠は「ほっとプラス」という団体で、主に犯罪加害者の更生支援をしているのです。言わば師匠は、Aさんみたいな人の対応をするプロ!!
師匠曰く
「刑務所から出所する時に『保護カード』をもらってきてください」
「保護カード」とは、「更生緊急保護」を受けるためのモノだそうです。
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更生緊急保護とは,刑務所から釈放(満期・仮を問わない)された人や保護観察無しの執行猶予付き判決を受けた人等に対し,国自ら又は国の委託を受けた更生保護施設が当面の宿泊所の提供や食事・衣類などの給与,就業の援助,社会生活の訓練といった必要な保護を行うことを言います(以上,法務省保護局HP引用)。
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師匠の言う保護カードを出してもらえるよう、刑務所のAさんに連絡しました。そして昨年5月の連休中日頃、Aさんは出所してきました。連休中は当然ながらお役所関係は休み。仕方なく、一時的に取得したばかりで空いている物件に、数日だけ仮の居場所を提供することになりました。この時、その仮の物件まで送り迎えしてくれたのは、拙ブログでお馴染みの「自称ダメ人間」Tさんです。いちいち小生が送り迎えしていては大変な所、こういう細かいところで、Tさんの手伝いは重宝します。
ところでAさんが出所して来た時の所持金、つまり刑務所で稼いだ報奨金は約5000円。これが約二年半の労働の成果。。。そこから前橋刑務所から大宮までの交通費と、食事その他で使って、残っていたのはわずか2000円余り。。。
わずか2000円の全財産を預けてもらったところで、何の縛りにもなりません
全財産を預かるってのは、「お金の管理をさせてもらう条件」を本人に突き付けていたっていうことです。正直報奨金ってもうちょっと貯まるものかと思ってました…。
本人にしてみりゃ、2000円預けてその後の生活基盤が保障されるなら安いもんなわけで。実際前に出所してきた時は、他人の家の軒下暮らし、ホームレス同然だったし…。
とは言え、元々その縛りを効かせる事も諦めていたので、師匠がやっている支援団体に相談して、そこで入れる施設を紹介してもらう流れです。Aさんにもそれで良いかを確認して、Aさんの了承を得ました。
連休明けにAさんを連れて師匠の所に相談。Aさんも既に80近い高齢で、歩くのも一苦労。ここでもTさんにちょっとした歩行介助を頼みます。
師匠の事務所は、さいたま市見沼区の七里駅近くにあります。Aさんの話を聞くと、
「じゃあ、役所に連絡してみますよ。」
と師匠。
「(電話で役所の人に)スイマセン、今こういう人が来てるんですが…、ハイ、ハイ、じゃあそちらに今から向かわせればいいですね?」
おお、流石は師匠だ、見沼区にコネでもあるのか!!と感激。
ということで、師匠の取り計らいに従い、小生はAさんを連れて見沼区役所へ。勿論Tさんに歩行介助をしてもらいながら。
役所について、師匠が連絡していた担当者を呼び出す。
「ちょっと待っていて下さい。」
と言われて待っていると、しばらくして施設のリストを持ってきた。
「今ここの施設なら空いてるんですが、それでいいですか?」
とAさんに出したリストを指さした。え、え、え、そのリストは何と…
無料定額宿泊所のリストじゃないですか!?
(※無料定額宿泊所とは1部屋に2~4人詰め込んだ上、保護費のほとんどをピンハネする悪名高い施設)
なんですか、師匠~、結局師匠に頼んでも無料定額宿泊所ですかぁ……。
Aさんは、迎えに来てもらったその無料定額宿泊所の職員と一緒に役所を後にしました。しかし……
師匠は宇都宮健児弁護士と一緒に、無料定額宿泊所でピンハネされてた人達の為に、裁判やって戦ってたんじゃないですか~。なのに結局無料定額宿泊所なんですか、なんなんだぁ~、師匠ぉ~。
……
って一瞬思いましたけど、いやいや冗談です、師匠。
結論、小生自身でも手に余る所、自分で出来ないのに他人を責める筋合いなど存在しません。いや、次回に結論書きますけど、結果的にはこれと同じ対応でしょうがない、というのが小生の結論でもありますんで。
ちょっと記事を面白くするスパイスにさせてもらっただけなんで、気を悪くしないで下せえ、師匠。
オウム施設摘発=ネットで信者拡大―ロシア報道
時事通信 10月21日(水)7時11分配信
【モスクワ時事】ロシア主要メディアは20日までに、モスクワ中心部で「オウム真理教の施設が摘発された」と伝えた。
ロシアでは活動が禁止されており、当局は「国民の権利を侵害する団体創設」の疑いで捜査を開始した。ロシアに54施設あり、交流サイトやインターネット電話などで拡大した信者、布施を取られた被害者は計数千人に上るとの情報もある。
報道によると、信者はクレムリン近くの住宅に週3回集まり、祈りやヨガの修行のほか、食事や睡眠を断つ「荒行」を行い、救急車が出動する騒ぎも起きた。
オウムは1990年代初めにロシアに浸透し、3万人以上の信者がいたとされる。2000年にはロシア人信者が元代表の松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚奪還を目的に日本での爆弾テロを計画し、逮捕された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151021-00000014-jij-int