元オウム教団幹部 野田成人のブログ

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前回報道6の記事にて、以下のように述べました。

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IT革命の情報化により、地球の裏側の出来事まで瞬時に伝わるようになり、怒涛のような情報量に現代人は晒されています。その一個一個の出来事に対して、当事者と同じ思いを抱くまで想像を巡らすことは、現実問題として不可能でしょう。

個人それぞれが、限られた時間・労力でその膨大な情報量を処理する最も簡単な方法は、他人事として切り捨てること。もっと突っ込んでいえば、異質なものについては否定してしまう事でしょう。
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メディアも経済至上主義の視聴率競争に晒されて、いかに視聴者が関心を抱くか、面白いか、という視点でニュースを選別します。例えばテロ事件は、地球上ではほとんど毎日のように起きていますが、イスラム国ではなく対立構造が日本人にとって明確ではない事件は、ほとんどメディアに流れません。せいぜい文字媒体で、「アフリカのxxで自爆テロがあり、何人が死亡…」と流れて終わります。

しかしテロ事件に日本人が巻き込まれると、全く扱いが違ってきます。勿論、一般国民の中に、日本人被害者の関係者がいるだろうし、その関係者に知らせなければならない、という報道の役割はあるでしょう。

しかし現在においては、「被害者・関係者の為」というのは、あくまで大義名分に過ぎなくなっているようです。マスコミ各社が先を争って取材対象に群がるのは、視聴率という至上命題が掲げられた各社の個別記者が、速報性とリアリティーを追い求めるからでしょう。「如何に面白いネタを早くとってくるか」。結局それが、市場競争原理の視聴率稼ぎに晒された記者の、立場上の本音ではないでしょうか?それなりに被害者を配慮する姿勢は見せても、それは二の次ということでしょう(末尾添付記事)。

現場記者をチェックするデスクでは、日本人にとって分かりやすい明確な対立構造があるものを選びます。これも当然視聴率稼ぎの為に仕方ないことです。よって、アフリカの名もない部族や集団の自爆テロは、ほとんど流しません。その代り、欧米メディアが悪役に仕立て上げた対象、つまり過去においてはサダムフセインやカダフィー、現在においてはイスラム国(IS)や北朝鮮など、分かりやすい善悪の構図があるケースをしばしば取り上げます。そこに日本人被害者がいるいないに関わらず、ストーリーとして関心を集めやすいからです。

オウム事件も、この分かりやすい善悪の構図で関心を集めやすい素材です。やや使い古されて賞味期限切れっぽい感もあります。が、事件20年節目の旬な時期に、新たな素材がまた提供されました。麻原の三女アーチャリーの自叙伝的書籍です。

しかも彼女が謝罪をしないという姿勢が、悪役としての価値を高めてより注目を集めるという構図になっています。謝罪をしないのは、多分意図的だろうと思うのですが、視聴率至上主義のメディアとしては、そこに乗っからない手はないようです。実際本も結構売れているようで、Amazon ベストセラー商品ノンフィクション部門で、瞬間的1位(全体で8位)までランキングが上昇しました。

オウム事件20年目の話題が沸騰した最中、ヒール役三女とは対照的な状況にある人物がいます。それは地下鉄サリン事件被害者のさかはらあつし氏です。

さかはら氏に関して、彼がサリン事件被害者であるという以外、小生は全く何の利害関係もありません。上祐氏や荒木君と連絡を取り、メディア作品を制作しているようですが、小生には連絡がありません。その上で、彼の姿勢と行動に関しては素晴らしいな、と感じます。本来ならば自分を害した憎むべき相手に対して、単に憎悪するという以上の思考と行動をしているからです。彼自身がメディア人として、自身の体験を情報素材として取り上げようとする思惑・計算を差し引いても、小生は評価すべきと考えます。

しかし、このような彼の思考と行動が、一般大衆にはどう映っているかは明確です。理解不能、もしくは切り捨ての対象なのです。本当に、面白いように彼の本は売れていません。発売日が、2015/3/2であるに関わらず、記事執筆時点で 99,070位です(Amazon ベストセラー商品ランキング)。

なぜここまで売れないのでしょうか?その理由は、単純に現代人にとって分かりづらくて面白くないからでしょう。現代人は、善悪二元論的な勧善懲悪ストーリーが大好きです。仮面ライダーがショッカーを倒すとか、正義の味方が悪の軍団を打ち破るというやつです。勧善懲悪ストーリーでは、まず悪役がみんなの憎悪を掻き立てて、それを正義の味方が格好良く倒さなければなりません。ところが、悪役オウムの反対側・被害者、どちらかと言えば正義側である筈のさかはら氏が、悪役側にある種歩み寄っているわけです。

例えば、仮面ライダーがショッカー幹部に対して、

「あなたはどうしてショッカーを始めたんだい?」
「悪の軍団って思われているけど、本当はどういうことをやっているんだい?」
「何か人生で悩みでもあったんじゃないのかい?」

なんて打ち解けて人生相談でもするようなストーリーは、全く面白くない、どころか視聴者から見て認知的不協和が起こってしまうでしょう。

さかはら氏自身も会見で述べていますが、メディア側は真に被害者の立場に立っているわけではないのです。視聴率を稼ぐという個別メディアと記者が置かれた立場があって、「被害者遺族の苦しみ」という錦の御旗を掲げつつ、オウムという悪を懲らす正義の勧善懲悪ストーリーに乗っかっている部分が大きいでしょう。

単純に言えば、自分がいじめられないために、弱いモノをいじめる側について自身の立場を守る子供と同じです。拝金主義グローバリズム下で生き延びるため、視聴率を稼ぐためには、勧善懲悪ストーリーが大好きな大衆に迎合する以外ないのです。

しかしながらこのような「寄らば大樹」の易きに流れるスタンスは、どんどん社会全体を硬直化させていくリスクがあります。理解不能な異物や異端を排除するということは、全く新たな価値観や違う見方を許容することができなくなってしまうからです。小生は、この社会硬直化リスクが、一神教に支配された現代社会を、オウムと同じく自滅に至らせると警世するわけです。

(つづく)

「あなたに断る権利はない」と怒鳴る声... チュニジア被害者「マスコミはどこも取材が強引だった」
2015/3/23 19:15


チュニジアのテロで負傷して現地で入院中の結城法子さん(35)が、一部マスコミに寄せた手記で、次々と取材に来たのがショックだったと明かした。ネット上では、被害者への過度の取材については疑問視する声も多い。

結城法子さんは、2015年3月18日の事件後に、包帯を巻くなどした痛々しい姿のまま病室でインタビューを受ける姿がNHKニュースなどの映像に流され、話題になった。結城さんは、陸上自衛隊の3等陸佐で、チュニジアには母親とプライベートで旅行していて被害に遭った。

■日テレ記者から「NHKに名前も顔も出ている」と言われ

その後は、事件で負傷した母親とともに現地の病院で治療を受けているが、朝日新聞や産経新聞などは22日、結城さんが現地の日本大使館を通じて手記を寄せたと報じた。

そこでは、自らが体験した当時の様子を生々しく語るとともに、マスコミの取材ぶりについても触れた。

手記によると、病院では、けがをした耳の処置をされた後、まずNHKや米ニューヨーク・タイムズ紙の記者が来て、質問に答えるように言われた。結城さんは、「そうしなくてはならない」と義務があるかのように感じ、取材に受け答えした。

さらに、全身麻酔をして3時間にもわたる手術をした後、夜10時を過ぎて病室に戻ると、そこにはすでに、大使館員と日本人の現地のコーディネーターがいた。結城さんは、コーディネーターから日本テレビのインタビューを受けるように言われ、日テレ記者の質問に答えた。記者からは、「そのままテレビで流していいですか」と聞かれたが、ボーッとして恥ずかしかったので断った。しかし、記者からは、「すでにNHKのインタビューがテレビで流れていて、名前も顔も出ているからいいでしょう」と言われ、ショックを受けたという。

母親と同じ病室になった後も、マスコミの取材は続いた。

今度は、部屋の前で、取材を制止された朝日新聞の記者が大使館員に対し「あなたに断る権利はない」と怒鳴る声が聞こえ、またショックを受けた。

■朝日新聞は、記者が大使館員に怒鳴ったことは否定

大使館員は、朝日記者とのやり取りの後に病室に来て、結城法子さんにインタビューを受ける必要はないと勧めた。その理由として、「体調も良くないし、インタビューがどう使われるかわからないし、あなたには断る権利があります」と述べたという。これに対し、結城さんは、「今まで、義務だと思いインタビューを受けていたので、涙が出るほどうれしかった」と書いている。

その後、フジテレビにも取材を申し込まれ、断る代わりに自分の気持ちを伝えようと手記を書くことにしたと明かした。結城さんも母親も体調は悪いといい、「どうか私たちを静かに見守っていてほしい」と訴えている。

フジテレビなどによると、この手記については、必ず全文を使用するとともに、これまで撮ったインタビューも流さないように求めている。

朝日新聞では、3月23日付朝刊で、結城さんの求め通りに、手記の全文を載せるとともに国際報道部長名で異例の経緯説明をした。それによると、記者が病院の医師に取材したところ、「軽傷なので病室に行くといい。インタビューできると思う」と言われ、警備担当者の先導で病室に向かった。病室前にいた大使館員から「できない」「だめだ」と制止されたが、「結城さんご本人やご家族が断るならわかるが、あなたが決める権利はないですよね」と食い下がった。「ご本人に聞いてみてほしい」とも求めたが、大使館員は一歩も引かず、病室に向かった。そして、警備担当者に促されて退出したという。

経緯説明では、記者は大声を出したつもりはなかったと説明したが、結城さんが手記でショックだと明かしたには、「重く受け止め、結城さんにおわびします」としている。
NHKは、ニュースサイト上で結城さんのインタビュー内容を書いた記事をアップしているが、写真や映像は使っていない。また、日テレは、ニュースサイト「NNN」で、インタビューの映像配信ができないとして、音声だけを流している。しかし、NHK も日テレも、23日夕時点で、結城さんの手記については何も触れていない模様だ。

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