生活保護簡単取得3
(除名問題で盛り上がっているところ、(元)オウム関係者には申し訳ないけど、通常記事も挟んでいきます。結構これもアクセス多いんで完結させます。いつもの「なにそれ!?」って結論だけど (^^ ;)
真冬の路上生活で死にそうだったHさん。それまで何とか我慢していたが「もう限界、死にそうなので生活保護を受けたい」ということで小生に要請が来た。もの凄く体調が悪そうだったので、役所の前に病院に連れて行く羽目に。しかし治療費支払の問題もあり、途中で点滴を打ちきられ、役所に向かうことになった。
前の記事で述べた通り、物件所在地であるA市はもの凄く申請が辛い。これは狙い撃ちされているのかも知れないが、小生が絡んでいると分かった途端、役所の対応が変わったこともある。市町村によっては、弁護士が同行しても申請を受け付けないところもある。A市のこれまでの対応は、それに近いこともあった。それ故、できるだけA市には申請しないで済むように、と考えていた。しかし真冬の路上で死にそうな人を目の前に、そんなことも言ってられない。
役所に着いたのは5時閉庁の10分程前だった。
「生活保護の申請をお願いします。申請同行です。」
申し込むとしばらくして間仕切られた相談スペースに通された。ここまでは通常通りだが、場合によっては窓口対応で拒否されてしまうケースもある。相談スペースで待っていると、相談担当の職員が出てきた。
職員は、保護に関する相談を一通り受けると、「じゃあちょっと待ってて下さい」と行って出て行ってしまった。申請を受け付けるケースであれ、そうでないケースであれ、必ず相談員はその結果を上司に報告しなければならない。これはどこの役所でも必ず報告をして許可をもらっていると思われる。
通常申請が受理される場合は、5分くらいで職員は戻って来る。これまでの経験上、大抵の場合は申請受理である。しかし今回Hさん申請のケースでは、どうだろうか…
これまで申請が拒絶もしくは却下されたケースは以下のようなものがある。
・車を所有していることが判明
・申請に行ってみたら働いていないと思った家族の収入があった(家族間で収入があることを伝えていない、要するに家族なのに完全別会計!)
・申請者の親が申請者名義(子供名義)で貯金をしていた
等々である。要件が満たされていないで却下されたのは、こちらの調査不足でもある。尤も要件を満たしていても色々と難癖がつけられるのが、現在の福祉行政であり、いわゆる役所の水際作戦である。実際に、職員が上司と相談した上、戻ってきてから難癖をつけ出すケースもあった。
職員が消えてから15分近く待たされたと思う。時間はもう5時半になっていた。
「どういう難癖つけようかと検討しているのか…」
頭の中をグルグルとネガティブな想像が駆け巡る。時間が非常に長く感じた。
ようやく職員が帰ってきたが、職員が持って来た書類を見て我が目を疑った。
なんと申請書である。
1000人以上の生活保護申請に同行したという元派遣村村長・湯浅誠氏によると
「(生活保護)申請書が出てきた段階で勝ち」
なのだそうだ。
「え、え、え、そんなに簡単にホントに申請書出してくれるんですか?」
拍子抜けするような対応に、口にこそ出さなかったものの、心の中でそう思った。このA市では、ほぼ毎回職員と口論を繰り返してきたからだ。
職員「じゃあ申請を受け付けますので。」
そう言いながら、申請書にボールペンを添えて出してきた。
職員「これから担当する職員を紹介しますね。」
相談担当とそれ以降の担当職員は入れ替わるケースが多い。その担当職員が更に質問を重ねつつ、書類を記入していくように促す。
なんだかキツネにつままれたような気分だが、どうやら本当に申請を受け付けてくれるらしい。やはり本人が「死にそう」という所が効いたのだろうか?確かにここで申請を拒否して、後で死なれたら、市としてもたまったもんではないだろう。市民団体やマスコミから突き上げを食らって、責任問題になりかねない。
職員「実家の住所はどちらですか?」
Hさんの実家は埼玉県。A市からそう遠くない。
職員「実家の電話番号は分かりますか?」
Hさん「電話番号は04-…」
あっちゃ~、言わなきゃ良いのに、バカ正直に答えちゃって…
と心の中で思っても、職員を前にして制止はできない。
保護の申請があった場合、親族に扶養可能かの照会が行くのが通例。要するに、「あなたの親族の方がこのように困っています。経済的援助ができませんか?」と問い合わせるのだ。通常は手紙による書面が届くだけだが、電話があるとまた事情が違ってくる。市町村によっては、電話で親を説得して、申請を取り下げさせたケースもある。
う~ん、さすがはガードが堅いA市。さては病人だから仕方なく申請は受け付けたが、親族サイドに働きかけて覆すつもりか?まだまだ油断はできない、と考えたが。
…………
約三週間後、保護は何の問題もなく決定した。通常はお金をもらうまでに1ヶ月程度かかるのだが、三週間ちょっとでお金が出た。家族への照会も問題なかったようだ。小生の懸念は、杞憂に過ぎなかった。やはり真冬の路上生活で死にそうになったという点が効いたのだろう。Hさんの場合、路上生活になっても、何らかの仕事を見つけて、少ないながらも収入を得て食いつないできた。実際彼が生活保護申請をしたのは、これが最初だった。ある意味自分の体力・肉体に過信があったが故に、死にそうな状態になってしまったが、そこまで我慢する必要はなかった。そんな時でも死なない為の社会保障である。水際作戦が横行する生活保護制度においても、死ぬ直前まで必死に頑張った人は簡単に取れるということだろう。
ということでタイトルの「生活保護を簡単に取る方法」まとめ
①路上生活になる
②すぐに生活保護に頼らず、何らかの仕事でわずかばかりでも収入を得て、頑張る
③それで頑張って頑張って、限界でもう死にそうになった所で申請する
④できれば真冬とか、放っておけば死にそうな時期に申請するのがベスト
え?死にそうになるまで耐えろって簡単じゃない?
困難な状況に耐えてきたHさんだからこそ、簡単に生活保護が取れたわけで…。
困難の後は簡単、苦あれば楽あり、簡単は困難。人生はそういうパラドックスに満ちたもの。
そもそも何もせず簡単に生活保護が取れてしまうと、その後の人生にツケが回ってきますよ。怠惰に慣れてしまうというか…。
まあHさんのケースほど、我慢してもらう必要はないですし、100件近く申請を見てきた経験上、抜け道も知っています。小生にご相談頂ければ、あなたの状態に合わせて対応させて頂きます。その抜け道を使う使わないも含めて(できるだけ使いたくないけど)。
(終わり)
コメント
生活保護の相談
東京に一人暮らししてお金が尽きてホームレス生活をして死にそうになれば生活保護は受けれるのでしょうか?
もし貰えるのならしようと思っています。
野田さんよろしくお願いします。
私に任せてくだされば、死にそうにならなくても、もう少し楽に生活保護受けられるように手配致します。
プロフィールの画像にあるメアド(vv9919662014@~)まで連絡下さい。
ミンダンとかソーレンの人に紹介状書いてもらってから行くとか。